日光のホテル元経営夫婦財産隠し:元経営者に懲役1年6月を求刑 /栃木

12月12日13時0分配信 毎日新聞

 破産手続きに伴う財産の差し押さえを逃れるため現金を隠したとして、強制執行妨害罪に問われた日光市川治温泉郷の「柏屋ホテル」の元経営者、片山則夫被告(57)=東京都大田区仲池上2=と別居中の妻で無職、徳子被告(47)の第2回公判が11日、宇都宮(井上泰人裁判長)で開かれ、検察側は片山被告に懲役1年6月、徳子被告に同1年を求刑した。判決言い渡しは来年1月22日。検察は論告求刑で、「自己保身ばかり考え自己中心的」と指摘した。
 起訴状などによると、両被告は同ホテル不動産の競売開始が決まった後の05年11~12月、財産の差し押さえを逃れるため、都内の証券会社から払い戻した約5300万円の預け金を、実態のない有限会社や徳子被告名義の口座、貸金庫に計3回に分けて移し隠した。【吉村周平】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA