12月15日12時9分配信 盛岡経済新聞
雫石商工会(雫石町、TEL 019-692-3321)は12月14日、「雫石町共通プレミアム商品券」を発行した。
商品券の発行は同町が緊急経済対策として取り組む事業で、国の「地域活性化・緊急安心実現総合対策交付金」(総額260億円)から1,000万円を割り当てるもの。発行総額は1万セット6,000万円分。
同券の販売価格は1セット=5,000円。500円券が12枚つづりになっており、同券販売価格に20%(1,000円分)を上乗せした6,000円分の買い物ができる仕組み。ひとり10セットまで購入可能で、同町に在住か勤務する16歳以上なら誰でも購入できる。
同券は同町内の160店以上の加盟取扱店でのみ使用可能。食料品店や飲食店、生花店、理・美容店、ガソリンスタンド、タクシー、鉄工所、建築リフォーム、自動車販売、温泉施設、宿泊施設、レジャー施設などのほか、病院や診療所などの医療機関でも使えるのが特徴で、実際には一部公共料金の支払いなどを除けば、ほとんどの買い物で使用できる。
同町同商工会の広報担当者は「同様の商品券は全国各地の自治体でも発行しているが、20%まで上乗せする例はあまりない。使用範囲が広く、医療にまで使えるのも例がないか、かなり珍しいはず」とし、「農家の多い町なので、農機具の頭金にも使えるように配慮した。ひとりで最大6万円分の商品券が購入できるので、家族全員で協力するなどして有効に活用してほしい」と利用を呼び掛ける。
同券は同商工会で販売している。有効期限は来年5月10日まで。