12月14日12時1分配信 毎日新聞
豪華クルーズ客船「にっぽん丸」(2万1903トン)が14日と23日、熱海港に入港する。14日は横浜港、23日は神戸港発着の2泊3日の船旅で、運航する商船三井客船は「サンタクルーズ熱海花火」と銘打っている。
同船は昨年12月、熱海港に初入港。市が誘致し、300万円を負担した。だが400人の乗客のうち約200人は箱根に行き、市内の旅館で温泉と昼食を楽しんだのは約100人だった。下船しない人も多く、市への経済効果は小さかったとみられる。
今回は2回の入港で市は600万円を負担。まち歩きやおいしいもの屋台村などの企画で市内観光を促す。だが船は午前に入港し、海から花火を見るため午後4時には離岸するため、「宿泊がなくて滞在時間が短く、(600万円を負担しても)期待するほどの効果はない」との声もある。【鈴木道弘】