12月21日12時1分配信 毎日新聞
長崎屋などの企業再生を手掛けたキョウデン・グループ(本社・長野県箕輪町、橋本浩会長)は20日、会津若松市の東山温泉にある「東山グランドホテル」の経営に乗り出すと発表した。経営母体の会津観光(鈴木洋社長、資本金3000万円)の全株式を取得し、新社長にはグループ企業から森田満昌氏が就任する。譲渡価格は約6億円。
東山グランドホテルは昨年3月、東京地裁に民事再生法の適用を申請。東京の旅館・ホテル再生事業会社が支援企業となり再生計画を進めたが行き詰まり、今年6月に同市内でビル管理会社を経営する鈴木社長が引き継いで計画を完了させた。その後、事業の譲渡先を探った結果、長崎屋のほか、ソーテック、大江戸温泉物語などの再生を手掛けたキョウデン・グループが引き受けを受諾。橋本会長の関係会社「キョウデンエリアネット」(本社・東京)が事業譲渡を受ける形になる。【太田穣】