12月22日10時35分配信 西日本スポーツ
留守番は任せてください! 来季4年目を迎えるタカの人気者、本多雄一内野手(24)が21日、来春キャンプでファンサービスの鬼と化すことを誓った。キャンプ中盤の2月15日以降、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表合宿に川崎ら主力5選手が参加予定。同じ宮崎で行われる代表合宿に観客が流れることも予想され、「若手で盛り上げていきたい」と意気込んでいる。
■サイン数増やし「盛り上げたい」
ポンちゃんが留守もファンサービスも引き受ける。来年2月の春季キャンプ中盤以降は川崎、松中、和田、杉内、馬原と5選手が離脱予定。主力不在のピンチに人気者の本多が立ち上がった。「お客さんにはたくさん来てほしい。盛り上げていきたいですね」。ホークスキャンプの“宣伝部長”に立候補だ。
「(主力が)いてもいなくてもやることは変わりません。それでもサインの数なんかは増やしていければいい」。今年の秋季キャンプでは川崎が背番号にちなみ毎日「先着52人サイン会」を実施。来春は本多が「先着46人…」をやるかどうかは別として、ペンを動かす回数が増えそうだ。
WBCの日本代表合宿は2月15日から同じ宮崎市内で開催予定。「出ていく選手は主力ばかりですからね」と本多もファン流出の危機に心配顔だ。毎年、多くのファンでにぎわいを見せるホークスキャンプだけに、相手が日本代表でも黙って白旗を掲げるわけにはいかない。
すでに今オフは主役級の働きを見せている。テレビ出演や野球教室、施設訪問と多忙な日々。シーズンの疲れも見せず、精力的にファンサービスに努めている。16日の契約更改では1600万円増(年俸5600万円)をつかみ取り、懐もしっかり温めた。
昨季は自主トレ中に右肩の違和感を訴え、オープン戦不参加でぶっつけ開幕となった。「今年はトレーニングをしっかりやれている。でも油断だけはしないように」。年明けからは同期入団の荒川と佐賀・嬉野温泉での自主トレを計画。「(最下位で)どん底まで落ちたので、絶対に優勝してみんなで喜び合いたい」と鼻息も荒い。
この日、横浜市で行われた選手会主催の「ベースボール・クリスマス」では“裏方役”も務めた。ユニホームを忘れ、トークショーでは一人スタッフジャンパーに身を包み「スタッフの本多です」と自己紹介して笑いを誘った。「恥ずかしくてたまったもんじゃない。今年一の恥ずかしさでした」。笑顔の本多が来春キャンプの顔になる。 (小畑大悟)