熊野市に交流施設 7月オープン(和歌山)

1月7日17時24分配信 紀伊民報

 三重県熊野市の熊野古道沿いに7月、公設民営のリゾート施設「里創人(リゾート)熊野倶楽部」がオープンする。紀伊半島南部の集客力を高める拠点として計画された滞在型の交流施設で、宿泊や飲食のほか、観光客が熊野を楽しむための体験交流機能、特産品の市場などを備える。同県と熊野市、御浜町、紀宝町、地域住民らが協力している。
 三重県が06年1月、「紀南中核的交流施設整備事業」として、独立採算により10年以上継続して運営することを条件に民間会社を公募した。07年3月、11社の応募の中から審査した結果、全国70カ所以上で企業の保養所や公共の宿を運営する「エムアンドエムサービス」(大阪市)に決まった。建設費は約30億円で、三重県が9割、残りは熊野市と御浜町、紀宝町が負担している。
 行政と地域住民、事業関係者が意見交換会を重ねて、施設の構想を固めた。敷地面積は約14ヘクタール。施設の延べ床面積は5480平方メートル。宿泊棟からは熊野灘が一望でき、全40室ある。宿泊客の収容人数は176人。
 このほか、体験交流の総合案内所、郷土料理などの飲食店、露天風呂、伝統工芸の実演や体験ができる工房、地元特産のミカンを中心とした市場、熊野地方の特産品販売所などがある。
 7月17日にオープンする予定。初年度の集客見込み人数は13万8740人(日帰り12万5240人、宿泊1万3500人)、売上見込み額は約4億3000万円。

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