1月6日2時54分配信 毎日新聞
世界で唯一、野生猿が温泉に入る姿を観察できる長野県山ノ内町の「地獄谷野猿公苑(やえんこうえん)」が、オーストラリア人スキー客らを中心に外国人観光客の人気スポットになっている。円高にもかかわらず主な周辺スキー場の豪州人宿泊予約率は前年比で約2倍、金融危機後もキャンセルはほとんどないという。地元は、今後も伸びる余地があるとみて、さらなる誘客に取り組む。
野生猿200匹がおり、雪をかぶりながら温泉につかるユーモラスな姿が米写真誌「ライフ」の表紙を飾ったことも。年間入場者9万人の約2割が白馬や志賀高原などでスキーやスノーボードを楽しむ外国人観光客だ。
信州・長野県観光協会によると、01年の米同時多発テロ以降、豪州のスキー客は北海道に流れ始め、4年前から長野への流入が本格化。東京から新幹線で1時間半という立地の良さに加え、善光寺など観光スポットに恵まれているのも強みという。【竹内良和】