1月8日11時56分配信 河北新報
宮城県松島町磯崎の「ホテル壮観」は7日、同ホテル内で温泉の掘削を始めた。早ければ8月にも温泉の営業を始め、温泉を柱に集客力向上を目指す。
松島では昨年、初めて加温なしで利用できる温泉掘削に2カ所で成功。ホテル4館で温泉の提供を始め、宿泊客を増やしている。
壮観を経営するスーパー・不動産のマルエイグループ(千葉県市原市)は今後、温泉掘削を含め、約3億円を投資。海が見える露天風呂や物産コーナー、パークゴルフ場などを整備する予定。
ホテル壮観は1983年開業。客室133で589人を収容する松島有数の大規模ホテル。マルエイは2007年1月に取得した。運営を委託していた会社の資金繰り悪化で、同11月に委託を解消。昨年2月から直営で再生に乗り出した。
マルエイの椎奈孝社長は「温泉の効果で高齢者のリピーターを増やしたい」と語る。
昨年12月に始めた低料金宿泊コースは好調で、峯岸輝雄総支配人は「価値あるものを納得できる価格で提供し、ホテル界の『ユニクロ』を目指したい」と話している。