1月9日16時2分配信 毎日新聞
◇消費支出、月35万7909円 勤労世帯実収入、月67万3192円--07年
県は、富山市の2007年の家計調査報告をまとめた。2人以上の世帯を全国の県庁所在地と比較すると、消費支出が2年ぶりに全国1位になったほか、実収入は2年連続で1位だった。食費では、魚介類への支出が全国トップクラスで、富山の食文化が家計にも密接に関係していることを示した。【茶谷亮】
◇総務省調査、県分析
総務省が全国8535世帯に家計簿を記入してもらい、結果を集計。富山市内の対象は103世帯で、県が独自の分析を加えた。
県の報告によると、生活費にあたる消費支出は、富山市の世帯が1カ月平均35万7909円、前年比実質3・0%減だったのに対し、全国平均は29万7782円、実質0・9%増だった。勤労者世帯の実収入は富山市が月67万3192円。全国平均の52万8762円を大きく上回った。可処分所得と黒字も2年連続全国1位だった。
実収入などが上位だった理由について、県統計調査課は「市内では共働きや年金受給者が全国平均より多く、世帯ごとの収入を押し上げたため」と分析している。
05~07年の平均で、富山市の支出金額が全国上位、または下位だった主な項目は次の通り。
■上位
1位=魚介の漬物(昆布締めなど)、ブリ、昆布、エビ、イカ、オレンジ、チョコレート菓子、コーヒー飲料、米購入量▽2位=カップめん、かまぼこ、ビール、ガソリン代、温泉・銭湯入浴料▽3位=酒類、乾うどん・そば、光熱・水道費、
■下位
45位=鶏肉、マヨネーズ・ドレッシング▽46位=家賃地代、かつお節・削り節