1月11日11時54分配信 中日新聞
湖北地域の新春を彩る長浜盆梅展が10日、長浜市港町の慶雲館で始まった。つぼみが膨らんだり、赤や白、ピンクの花が咲き始めた梅の鉢植え90鉢が並び、ほんのりと甘い香りが漂っている。
国内最大規模の盆梅展として知られ、58回目。推定樹齢400年の八重咲き紅梅「不老」などが展示されている。毎年訪れるという近江八幡市の夫婦は「つぼみもきれい。香りがいいですね」とほほ笑んでいた。
3月10日までの期間中、市が保有する300鉢を見ごろに合わせて入れ替えながら、順次展示する。開館は午前9-午後5時。2月7-22日は午後8時半まで延長し、夜間ライトアップする。入場料は高校生以上500円、小中学生200円。
一方、長浜市内保町の浅井ふれあいの里・プラザふくらの森でも同日、浅井盆梅展が始まった。地元にゆかりのある戦国武将・浅井氏にちなみ「長政」「お市」などと名付けられた盆梅60鉢が並ぶ。つぼみがほころび始めた梅もあり、今月末ごろには見ごろを迎えるという。
展示は3月10日までで、入場料は高校生以上300円、小中学生100円。
(近藤歩)
琵琶湖汽船(大津市)は盆梅展に合わせてこの日から、厳冬の湖を渡る「びわこ盆梅クルーズ」を始めた。
クルーズは、オフシーズンの観光振興を狙って1988年から「雪見船」の名で、大津港-長浜港間で毎年催してきた。さらに地域の観光資源を前面に打ち出すために、今年は「盆梅クルーズ」とした。
この日の初クルーズには、県内外の観光関係者ら50人余りを招待。クルーズ船の「べんてん」は午前10時に大津港を出て大津プリンスホテル前、おごと温泉の各港に立ち寄り、約2時間半をかけて長浜港まで航行した。船上から臨む雪をまとった比叡、比良山系、湖北の山々や伊吹山の景色に招待客からは歓声が上がった。
盆梅クルーズは3月9日までの土、日、月曜と祝日に運行。料金は片道が大人3000円、小人1500円、往復が大人5000円、小人2500円。問い合わせは琵琶湖汽船=電077(524)5000=へ。
(後藤聡)