張り子ゆらゆら 川湯の温泉街(和歌山)

1月12日17時16分配信 紀伊民報

 田辺市本宮町の川湯温泉街で12日、温泉を守る十二薬師如来の例祭に合わせ、巨大な張り子10点がお目見えした。温泉街を流れる大塔川をまたいでつるされ、ゆらゆらと揺れる張り子が訪れる観光客らを楽しませている。2月中旬まで。
 温泉を守る十二薬師如来をまつる浄妙堂の例祭行事の一つで、「揚げ物」と呼ばれる張り子を供え物としている。江戸時代中期に浄妙堂が川の対岸から温泉街へ移されたため、十二薬師如来が山に里帰りできるよう、しめ縄を川に張り渡して供えている。
 張り子は毎年、川湯地区の旅館や住民らが出品している。竹で骨組みしたものに紙を張り、着色して完成させる。
 今年は、地元の本宮小学校の児童が張り子作りに挑戦し、テレビアニメのキャラクター「ピカチュウ」をテーマに全長約3メートルの作品を披露した。ほかにも、えとや農産物、ニシキゴイなど、色とりどりの作品がずらりと並んでいる。

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