1月15日11時25分配信 中日新聞
桃の節句に合わせ、阿智村から根羽村にかけて旧国道沿いをひな人形で飾る「飯田街道ひなまつり」が、今年も3-4月に開かれる。先駆けて14日、阿智村昼神温泉郷の旅館「石苔亭いしだ」に、2200体のひな飾りが登場した。
ひな飾りは、全国でも珍しい2000体のつるしびなと、200体のひな人形。入り口正面の能舞台「紫宸殿(ししんでん)」をきらびやかに彩る。
つるしびなは群馬県の工房「地球屋」の職人35人が、絹の着物の古布を使い、3カ月かけて手作り。まりやさるぼぼといった伝統的な52種に、リンゴ、ニンニク玉、湯屋守様の昼神オリジナル3種を創作した。
ひな人形は地元住民や宿泊客の提供で、引き続き募集している。いしだの逸見尚希社長(40)は「つるしびなをお客さんに手作りしてもらうなど、一緒に盛り上げたい。無病息災を願う飾りなので、見に来るだけでも大歓迎」と話している。
(石川才子)