1月15日17時1分配信 毎日新聞
串間市議会は13日の臨時会で、「串間温泉いこいの里」を運営する第三セクター「串間リフレッシュビレッジ」(社長・鈴木重格市長、資本金5100万円)への約1000万円の公的資金投入と、市の保有する540株(2700万円)を同社へ無償譲渡する市提案の2議案を賛成多数で可決した。
同社は3月末で累積赤字が約6600万円に達する見込み。市は経営を断念し、3月末の指定管理者契約期限切れとともに解散して、新たな指定管理者を民間に委託する方針。委託にあたって累積赤字を帳消しにするために持ち株の精算と、不足する分への公的資金の拠出を求めていた。
議会では資金投入の是非と、解散後の運営見通しについて深夜まで議論が続いたが「温泉存続のためにはやむを得ない」との意見が大勢を占めた。付帯意見として(1)指定管理の委託にあたっては、しっかりした業者を選定する(2)今後も経営改善に努め、投入される公的資金の減額に努力する、などが添えられた。【塩満温】