1月17日15時1分配信 毎日新聞
懐かしい風景や町家よ、いつまでも――。御所市池之内の瀧勇さん(64)が、5年がかりで市内を隅々まで回り、描いた風景画の作品展「絵に描ける御所の町」が、市役所近くのアザレアホールロビーで開かれている。無料。22日まで。
瀧さんは、30年前に兵庫県宝塚市から、絵の画題となる地域が豊富にある御所市に転居した。瀧さんは絵を描き始めて約50年。元旺玄会会員で、現在は絵画教室を開いている。
会社を退職した瀧さんは5年前から、「観光地を除いて残してほしい古民家や残したい風景を視点にスケッチ100枚を目標に描き始めた」と話す。
作品は画用紙に水性ペンで描いている。作品125枚は今回、市企画課に預けている。同ホールでは75枚を展示。市企画課は随時作品を入れ替えるという。鬼瓦の銭湯や、葛城南小学校校舎など今では見られない風景や、懐かしい風景が描かれている。
瀧さんは「作品を通じて御所の町の良さを感じてもらいたい」と話している。【山本和良】