金融経済概況:1月「弱い動きが拡大」 日銀松山支店が下方修正 /愛媛

2月4日17時3分配信 毎日新聞

 日銀松山支店は3日、1月の県金融経済概況を発表し、概観を前月の「業種や地域間のばらつきが広がる中、弱めの動きとなっている」から「弱い動きが広がっている」に下方修正した。
 需要動向の変化を見ると、個人消費では乗用車販売の減少が、普通車や小型車から軽自動車に広がった。観光は道後温泉など主要宿泊施設の客数が低水準だった昨年並みにとどまり、主要観光施設の入り込みも総じて見れば伸び悩む。住宅投資は着工戸数が基調としては弱めの動き。
 産業別の動きは、農業は08年産温州(うんしゅう)みかんを通期でみると、出荷量は前年を下回ったものの平均単価が持ち直し、出荷額では上回った。中晩柑(かん)類は出荷量、平均単価とも前年比プラスで、かんきつ類全体でも出荷額は前年を上回っている。
 繊維は、産業資材用途の生産が減少傾向を強めた。縫製品の出荷は前年を大幅に下回って推移している。紙パルプは、印刷用紙と板紙、新聞用紙が低操業を続ける。家庭紙の出荷は、買い控えの反動もあり一時的に増えたが基調としては減少。化学製品は多くの用途で低操業。鍛工品・鋳物生産は、農業用機械部品が減少に転じ、自動車及び建設機械用部品の操業度が一段と低下している。電気機械は半導体の操業度が低下し、液晶用部品は低操業を続けている。【古谷秀綱】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA