2月8日14時19分配信 読売新聞
「フジヤマのトビウオ」として知られた浜松市出身の古橋広之進さん(80)の名を冠した古橋広之進記念浜松市総合水泳場(愛称ToBiO=トビオ)が7日、同市西区篠原町にオープンした。
同水泳場は、50メートルプール(10コース)、25メートルプール(8コース)のほか、レジャープール、子供・幼児プールなどを備える県内最大級の施設。観覧席は3000人を収容可能で、4月16~19日には競泳の日本選手権が開かれる。
この日は、古橋さんが出席して式典が行われ、大勢の市民が詰めかけた。
式典では、古橋さんや五輪金メダリストの岩崎恭子さん、鈴木康友・浜松市長らがテープカットし、オープンを祝った。古橋さんは「立派なプールができあがり大変光栄です。若い人は水泳を通して体と精神を鍛えてほしい。水泳は健康にプラスなので、お年寄りも安心してプールを利用してほしい。ここから立派な選手が出ることを期待している」とあいさつした。
地元の水泳クラブに通い、同水泳場で近く開かれる大会に出場予定という掛川東高校1年、落合砂予(さよ)さん(16)は「こんなにたくさんの人が見ている中で泳げるのは幸せ。日本選手権で一流選手の泳ぎを見られるのが楽しみ」と話していた。
場内には、マシンジムやエアロビクススタジオ、露天風呂もある。同水泳場の吉田一彦館長は「競技力の向上やレジャー、健康増進など目的に合わせて利用してほしい」とPRしていた。