2月13日12時17分配信 中日新聞
菰野町の湯の山温泉にある旅館「翠明館」に12日朝、ニホンカモシカが現れた。おかみの坂口君子さん(67)によると、午前7時ごろに玄関の戸を開けると、目の前にいた。庭のアオキの葉を食べたり、うたた寝をしたりし、約2時間後に立ち去った。
写真撮影した御在所ロープウエイ企画広報部の森豊部長によると、体長約1・1メートル、体高約70センチで雌雄は不明。角や目の白濁などから12-15歳と、かなり高齢のカモシカと推定している。
約40年間、旅館を営んでいる坂口さんだが、間近でカモシカを見るのは初めてで「珍客にびっくり」。ニホンカモシカはウシ科で、今年のえとであることから「森さんに『縁起が良い』と言われましたが、早速お客さんから予約が入りました」と笑った。
(土平研)