2月12日16時0分配信 毎日新聞
◇旅館組合青年部、伯耆町の酒米生産グループと協力
皆生温泉旅館組合青年部(岩崎康朗会長)と、清流を生かした酒米生産に取り組んでいる伯耆町福岡の地域づくりグループ「源流上代(かみだい)プロジェクト」(仲田春雄代表)は地酒「皆生温泉海に降る雪上代」を完成させ、米子市・皆生温泉街のホテルで10日、お披露目した。
原料の酒米「五百万石」を50%精米した純米大吟醸の濁り酒。アルコール分は18度とやや強め。
醸造した益尾酒造(同市)は「大吟醸の濁り酒は珍しい」と紹介。仲田代表も「自慢の酒米で仕上げたいい酒。和製シャンパン風の飲み口で、少し辛口に感じるかも」と語った。
同青年部は11日から加入している旅館13軒の利用客に限って提供。「皆生温泉だけで味わえる地酒」とPRする。今後は地酒造りをエコツーリズム企画でメニュー化し、宿泊客の開拓につなげたいという。
05年に始まった同プロジェクトの取り組みを知った青年部員が、昨年5月から田植えや稲刈り、仕込みなどの作業を担当して地酒造りを進めてきた。県も中山間地域にある上代集落の振興を狙って支援してきた。
500ミリリットル瓶詰めで、限定1000本を造った。2100円。【小松原弘人】