どぶろく:「マタギの夢」 全国コンテスト・濃醇の部 最優秀賞を獲得 /秋田

3月3日12時2分配信 毎日新聞

 ◇さらりと甘辛口
 北秋田市阿仁の「マタギの里観光開発」(北林昭男社長)が造ったどぶろく「マタギの夢」が、全国どぶろく研究大会のコンテスト・濃醇(のうじゅん)の部で最高位の最優秀賞を獲得した。甘さとさらりとした飲みやすさが特徴で、同社は「多くの人に味わってほしい」と呼びかけている。
 どぶろく造りには国の構造改革特区の認定が必要で、北海道から大分県まで全国で91事業者が認定されている。
 同観光開発は05年3月に「マタギ特区」の認定を受け、同年12月に販売を始めた。打当温泉・マタギの湯の隣接地約15アールを借り受けて、どぶろく用の米を作付け。毎月120リットルから150リットルのどぶろくを製造する。日本酒のぴりりとした辛さと、米の持つとろりとした自然な甘さが口の中で融合する「甘辛口」に仕上げている。
 どぶろく造りに取り組む全国の生産者による大会は4回目で、コンテストは3回目。山形県の飯豊町で2月21日から2日間の日程で開かれた。全国15道府県の特区から「濃醇の部」に35銘柄、「淡麗の部」に30銘柄が出品され、各部門の最優秀賞1点、優秀賞3点、入賞4点、特別賞1点が決まった。
 「マタギの夢」は昨年大会で選外となり、今回は雪辱を期して臨んだという。製造販売責任者の泉明博さん(55)は「これまで以上に原料の品質管理に努め、阿仁のどぶろくとして販売していきたい」と話している。
 このどぶろくはマタギの湯宿泊者や食堂利用者に提供。小売りもしており1合(180ミリリットル)450円。容器の持参の人には量り売りもする。問い合わせは打当温泉マタギの湯(0186・84・2458)。【村川幸夫】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA