江戸時代に描かれた温泉の案内絵巻「七湯の枝折」を紹介/箱根

3月5日21時0分配信 カナロコ

 江戸時代に描かれた箱根温泉の案内絵巻「七湯の枝折(しおり)」を紹介する企画展が、箱根町立郷土資料館(同町湯本)で開かれている。全十巻にまとめられた町内七つの温泉場の特徴を知ることができる。四月五日まで。

 七湯の枝折は、江戸幕府の役人が一八一一年、病気療養や物見遊山の案内のために描いた絵巻(縦約二十五センチ、横六~八メートル)。町内の湯宿などに複写品三十三種が現存するとされ、当時の温泉客は枝折を参考に温泉めぐりを楽しんでいた。このうち、湯本の福住旅館が昨年十一月、同資料館に寄託した枝折を展示している。

 目次の第一巻に続き、二~八巻で湯本、塔ノ沢、堂ケ島、宮ノ下、底倉(そこくら)、木賀(きが)、芦之湯の温泉場の絵図や歴史、効能などを詳しく紹介。九、十巻では箱根の名所旧跡や動植物を案内している。

 資料館スタッフは「江戸時代の箱根温泉の雰囲気を感じとれる貴重な資料です」と話している。

 午前九時~午後四時半。入場料は高校生以上二百円。問い合わせは、同資料館電話0460(85)7601。

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