7月27日9時3分配信 産経新聞
国際宇宙ステーション(ISS)での生活が残り少なくなった若田光一さん(45)が27日未明(日本時間)、地上と衛星回線でつないだ記者会見を行った。31日に帰還予定の若田さんは「名残惜しいが、4カ月半にわたるマラソンを走りきったので思い残すことはない」と元気な笑顔を見せた。
現在ISSには、若田さんが帰還時に搭乗する米スペースシャトル「エンデバー」の乗組員らを加えた過去最多の13人が滞在。自らも貢献した日本実験棟「きぼう」の完成について、「ここにいる仲間や各国の管制室とのチームワークがあって初めてできた」と振り返った。
帰還後は、重力に慣れるためのリハビリを行う若田さん。「無理をせずにインストラクターの指示に従い、しっかり体調を整えたい」と心構えを語りつつ、「ここにはお風呂がないのでゆっくりと温泉に入ったり、すしや冷やしタヌキを食べたい」と久しぶりの地上を楽しみにしている様子だった。