8月4日20時30分配信 +D LifeStyle
東京には空が無い、と言ったのは高村智恵子だが、狭いベランダから夜空を見上げたところで満点の星など見えるはずもなく、この角度なら見えるかもと期待した花火大会も隣の高層ビルに阻まれ音だけがむなしく聞こえてくる。ならばと電車に乗って出かけてみれば、雨で中止だったりして泣くに泣けない。
だったらいっそ部屋の中で「夜空」を楽しんでしまおうじゃありませんか、そう、IT(というかおもちゃ)の力を借りて。
●お部屋で「たまや~!」
手軽に花火を楽しみたいけど、そもそも庭がない。そんな住宅事情を考慮したユニークなオモチャが8月1日に発売されたばかりの「家(うち)あげ花火」だ。
花火映像を投影するものだが、打ち上げ時、火の玉が上がる「ヒュー」という音まで再現するなど気分は本格派。自分で花火を組み合わせたり、オリジナルの花火が作れたり、ちょっとした花火大会気分が味わえる。1分間に100発もの花火を次々に打ち上げる「早打ち」、多くの打ち上げ筒を使ってたくさんの花火を打ち上げる「スターマイン」など凝った演出も可能だ。
個人的には、BGMを用意し、壁にお城の絵でも貼って某テーマパークの花火のマネに挑戦してみたい。定価は1万5540円だが、アマゾンなどでは1万2000円弱で入手できる。「隅田川花火大会」など別売のカートリッジも豊富だ。
ぜひ、ゆかたを着てラムネでも飲みながら日本の夏の夜に浸ってほしい。
●星空の誘惑
夜でも星より明るい都心ではなかなか美しい星空など見るのは難しい。プラネタリウムは大好きだが、我々の生活パターンとは違う時間帯に上映されているケースがほとんどだ。
だが、昨今では部屋でプラネタリウムが楽しめる良い時代になった。家庭用プラネタリウムの先がけで、さまざまなバージョンが発売されているセガトイズの「ホームスターシリーズ」。定番モデル「ホームスターPRO second edition」を中心に、1万円を切る手軽な価格で楽しめる「ホームスターPURE」、本格志向の「ホームスターEXTRA」、お風呂で楽しめる「ホームスターSpa」などのラインアップが揃っている。
廉価版の「ホームスターPURE」だが、ボディが卵形で持ち運びがラクチンなうえ、機能的にも、上位機種との大きな違いは星空を横切る「流星」機能がない、回転(日周運動)機能が手動といった点くらい。
天体ファンは男性が多いと思われるが、「ホームスター」シリーズの中で女性の人気が高いのが浴室用プラネタリウム「ホームスターSpa(スパ)」だ。
特に「リゾートバージョン」では、本体を薄いピンク色にカラーリング。付属のフィルムもいわゆる星空にとどまらず、ニューカレドニアの7月の星空を再現したという「満天の星」、カラフルなサンゴの中を色鮮やかな熱帯魚が泳ぐ「南国の海」、紫色のラベンダーが湯船に広がる「ラベンダー風呂」など「癒し」空間作りに一役買ってくれそうなシチュエーションばかりだ。
「ホームスターSpa」がユニークなのは、天井だけでなく浴槽内に投影することも可能な点で、お湯の動きにあわせて投影画像がゆらめき、ユニットバスでもイッキに別空間にワープできる。
個人的には「HOMESTAR Spa」のマンタが泳ぐ「Deep Blue」がお気に入り。それは「夜空」なのかというツッコミはなしで。マンタの気分になれば、海中も夜空だ(たぶん)。ぜひ、雰囲気のある入浴剤とセットで癒しの夜空をたんのうしてほしい。
(+D plus)