北品川の「天神湯」がリニューアル-賃貸マンション付きのビル銭湯へ /東京

9月8日18時13分配信 みんなの経済新聞ネットワーク

 京急新馬場駅からほど近い山手通り沿いにある「天神湯」(品川区北品川2、TEL 03-3471-3562)が9月5日、リニューアルオープンした。(品川経済新聞)

 同湯は岡村産業(中央区)が家族経営を行う公衆浴場。2006年、スタッフの引退を機に人手が足りなくなったため、岡村家の長男・岡村周明さんが弟と運営をスタートした。それまで周明さんはアパレル関係、弟さんはメガネ関係の仕事をしていたため銭湯経営は初めて。周明さんは「右も左もわからない状況で、お客さまに教えられたことばかり」と振り返る。

 築年数は「おそらく60年以上」という同湯は老朽化が進んでおり、運営当初は「利用客が少なかったら取り壊そうと思った」(周明さん)という。しかし、地元の「銭湯好き」に愛されていたこともあり利用客が多く継続を決意。2007年2月、リニューアルのため一時閉館していた。

 リニューアルにあたり、山手通り沿いという好立地を生かした賃貸マンションを建設。1階・2階を銭湯、3階~11階をワンルームマンションにした。銭湯は年配客の利用が多いことからバリアフリー化。エレベーターを設置し、車いすなどにも対応する。

 同湯の特徴は、地下130メートルからくみ上げた井戸水を沸かした黒湯。業者に依頼し、井戸水の地図を頼りに掘ったところ「運よく当たった」黒湯は、「肌がスベスベする」と利用客から好評だという。

 周明さんは「銭湯らしからぬ雰囲気となったが、どこにも似ていない空間を演出したかった。限られたスペースを広く使えるようにしているので、リラックスできる場として日常的にご利用いただきたい。若い女性や家族連れなど、今まで銭湯に縁のなかった人でも通っていただくようになれば」と話す。

 営業時間は15時~翌1時。入浴料金は450円。タオル、ボディーソープ、リンスinシャンプーが付いた「てぶらでOK!お風呂セット」も用意する。

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