マンション塗装工事でCO中毒、排気口目張りで死亡事故も

6月9日14時35分配信 読売新聞

 マンションなどの外装の塗装工事中、住民がガス機器を使ったことによる一酸化炭素(CO)中毒や異常着火の事故が相次いでいる。

 塗料がつかないよう業者が給・排気口にシートで目張りする「養生」と呼ばれる状態にしているのに、住民が機器を使用し、不完全燃焼などを起こすのが原因。今年は7件の事故が発生。過去には死亡事故もあり、経済産業省原子力安全・保安院は、業界に改めて注意を呼びかける。

 保安院によると、1986年から昨年にかけ、養生が原因で起きた事故は17件。25人がCO中毒になり、うち5人が死亡した。パロマ工業製の瞬間湯沸かし器によるCO中毒事故が発覚した2006年以降、異常着火の事故も報告に加えられた。

 今年はCO中毒2件と異常着火5件が発生。1月17日には千葉県のマンションで住民2人が入浴中、軽いCO中毒で病院に搬送された。浴室の給・排気口がシートでふさがれた状態でガス風呂釜を使っていた。今月4日にも都内のマンションで同様のケースがあり、部屋の住民3人が軽いCO中毒となった。5月13日には大阪府のマンションで、給気口がふさがれたため、瞬間湯沸かし器内にたまったガスが異常着火してフロントパネルが変形する事故も。

 マンションでは、塗装業者が管理会社との契約で工事を行うため、住民が知らずにガス機器を使う例が多い。業者が危険性を住民に伝えなかったり、工事後、シートの取り外しを忘れるうっかりミスもあるという。同院は国土交通省を通じ、全国約2700の塗装業者が加盟する「日本塗装工業会」などに「養生の際は給・排気口を開けるように。ふさぐ場合は住民にガス機器を絶対使わないよう周知徹底を」と注意喚起する。

椿温泉に公衆浴場 来年4月開業へ

6月8日17時10分配信 紀伊民報

 和歌山県白浜町は、昨年秋から実施設計の作成に入っていた椿温泉公衆浴場(同町椿)について、8月中にも建設工事に着手する。事業費1億4000万円を計上した予算案を、9日開会の町議会6月定例会に提案する。営業開始は来年4月の見込み。施設の維持運営は地元の社団法人「共済組」に委託する予定。立谷誠一町長は「地域の衰退に歯止めをかけ、椿温泉を守りたい」と話している。
 椿地区は湯治場として栄えていたが、宿泊客はピーク時(1978年の約13万4000人)の約3分の1に減少、昨年11月には老舗旅館1軒が倒産した。椿地区を通過する格好で高速道路の建設計画も進んでいる。危機感を強めた椿区や椿温泉観光協会、女性団体など地区内の26団体が「椿地区住みよいふるさとづくり研究会」を発足させ、地域振興につながる集客施設の整備を2007年6月に町に要望。研究会も地場産品の直売や特産品の開発、通年のイベントづくりを進めている。
 町が、住民と来訪者との交流の中核施設として温泉を生かした公衆浴場の整備を決め、昨年の10月中旬から準備を進めていた。公衆浴場は椿温泉では初めて。
 建設場所は温泉街の中心地にある国道42号沿いの空き地で、そばに町営足湯がある。共済組から温泉と土地の無償提供を受け、完成後は指定管理者として共済組に運営を委託する予定という。
 計画によると、施設は木造平屋で、延べ床面積は266平方メートル。浴室は男女各26平方メートルで一度に十数人が入れる。家族浴室もある。軽食ができる設備と地域物産の販売所、椿温泉の観光総合案内所も設置する。
 温泉が冷泉で加温が必要なため、経費を減らす目的でソーラーシステムや廃熱回収システムも導入する。町は「本年度当初予算で事業費を計上する予定だったが、運営コストをいかに軽減するかの工夫と、浴場以外にどんな機能を持たせるかについての地元との協議に時間をかけた」と説明している。
 近くの公衆用トイレも整備し、国土交通省の「道の駅」に登録申請する。
 地元からは「日帰り入浴できる施設が椿温泉街や近隣にもあるので、既設の施設にはない特徴ある浴場が求められる」とする声が出ていた。
 町は「露天風呂を造るなど浴場としての特徴は場所との関係で残念ながら出せなかったが、地域の総合案内所としてや軽食、地場産品の購入が楽しめる施設としての特徴を生かしたい。温泉街の宿泊施設や進行中のいろんな施策との相乗効果で客を増やしたい」としている。入浴料金などはまだ決めていない。

現場発:宮崎刑務所が内部公開 裁判員裁判に合わせ「受刑者の生活を知って」 /宮崎

6月6日16時1分配信 毎日新聞

 裁判員制度が始まった。あなたも裁判員として被告人に実刑を言い渡す日が来るかもしれない。その際「被告人を何年の刑に処すのか(または刑を猶予するか)」という量刑判断も求められる。受刑者の生活を知ることはその判断材料ともなる。このほど宮崎刑務所内(宮崎市糸原)が報道陣に公開された。内部をリポートする。【小原擁】
 ■敷地は東京ドーム2個強
 まず高さ約5メートルのコンクリート壁に圧倒される。所内をぐるりと囲む壁は、まさに世間と隔絶した世界を作り出している。壁の頂上部には、有刺鉄線が張られ、センサー反応のための軽電流を流している。
 壁の向こうには、グラウンドが広がっていた。記者が訪ねた時刻はちょうど休憩時で、受刑者の中には走ったり、腕立て伏せをしたりする者もいた。また、固まって談笑する姿もあった。
 グラウンド奥にはブルーの屋根の作業棟が4棟。宿泊棟、講堂などもある。敷地は、東京ドーム2個分よりも広い約9万9000平方メートルある。
 ■現在461人を収容
 刑期10年未満、26歳以上の男性受刑者を収容している。犯罪歴2回以上という者がほとんどで、3月末現在で461人が収容されている。約3割が暴力団関係者。犯罪別では、窃盗などの財産犯罪50%▽薬物犯罪25%▽放火を含む粗暴犯罪8%--となっており、約6割を県出身者が占める。
 入所前に、面接と心理検査がある。心理検査では、知能・性格・適性をみる。犯罪性や職業適性とともに、将来の志望などが考慮され、作業などの「処遇指標」が決まる。
 作業は(1)生産作業(洋裁、木工など)(2)農業園芸科職業訓練(野菜作り、所内の造園など)(3)自営作業(炊事、洗濯、清掃など)の3つに分かれる。
 ■刑務所の一日
 寝泊まりは畳敷きの約11畳に7人。1人当たりの占有面積は約1・5畳。息苦しい。トイレは各室にある。規範を守らない者は単独室(約2・5畳)に入る。
 起床は午前6時45分。朝食は7時5分から室内で食べる。訪ねた日の朝食メニューは、六穀米▽みそ汁▽乳酸菌飲料だった。
 作業は7時50分から始まり、刑務官監視の下、各班(約30人)が持ち場に移動する。9時45分に休憩(30分間)があり、11時50分に作業場2階で昼食。メニューは、麦飯▽魚のすり身入りのそば▽シシャモ2匹▽漬物だった。食事は1日1200~1600キロカロリーが目安で、正月は雑煮、5月1日にはかしわ餅なども出る。
 午後は、休憩を1回挟んで作業終了が4時半。夕食は5時から。夕食前後に風呂の時間(15分間)を設けており、毎日、班ごとに入る。使用できる湯量は風呂おけ12杯が目安だという。5時半からは余暇の時間。各室内にあるテレビを見たり、本や雑誌などを読んで過ごし、消灯は9時。室内には小さな扇風機があるが、夏は蒸し暑い。暖房はない。
 土日祝日の作業は休み(盆3日間、正月12月28日~1月3日も同様)。工賃(報奨金)は月平均3000円。釈放後に支給されるが、服役中でも本を買うなどの出費は認められる。医者は1人が常駐し、非常勤が2人(精神科、歯科医)。
 また、面会(午前8時半~午後5時)は親族、利害関係者に限られ、15分程度。差し入れについては本、雑誌、文具、衣類(下着)などは認められるが、たばこや食べ物は不可。
 ■一般参観も
 宮崎刑務所は「裁判員制度のスタートに伴い、受刑者の生活を正確に知ってほしい」と市民の参観を募集している。70人程度で、誰でも応募可能(応募多数の場合は抽選)。参観は7月22日(午前10時から)で、案内ビデオを見た後、施設を見学する2時間のコース(受刑者の作業している姿は見られない)。
 法務省矯正局の指導により、全国60余りの刑務所でもこうした動きがある。同所の下西悦子総務部長は「裁判員制度が始まったのに受刑者の処遇や、受刑者が法律でどう守られているかなどについて理解している人は少ない。受刑者の暮らしぶりなどを詳しく知ってほしい」と話す。
 参観希望者は、往復はがきに「募集参観希望」と書き、住所、氏名、年齢、職業を明記し「880-2293 同市糸原4623 宮崎刑務所」に送る。7月1日必着。問い合わせは0985・41・1121。

ソマリア海賊対策、補給艦に同乗取材

6月6日13時49分配信 TBS

 5日、補給艦「ときわ」に乗船、海賊多発地域のソマリア沖・アデン湾に向かいました。海賊対策の活動を公開するために防衛省が組んだメディアツアーです。

 外は40度近い暑さの中、300人の隊員たちが活動する補給艦内部は冷房が完備。風呂や食堂はもちろんのこと、歯医者までありました。

 この「ときわ」、今回初めて海賊対処部隊「さざなみ」「さみだれ」2隻への給油を予定しています。

 「ときわ」は、いわゆるテロとの戦いの後方支援がその派遣理由となっていますが、海賊の動き次第では今後、こうした海賊がらみの活動が増えることも予想されています。

 「(訓練で)ヘリを飛ばして、状況を確認するということです」(補給艦ときわ・高森安生 艦長)

 海賊対策で海外での活動範囲を広げた自衛隊。海賊対策新法も成立間近となる中、メディアツアーでは、対処部隊の活動そのものも公開されることになっています。(06日10:04)

JTBの2008年度サービス最優秀旅館とホテル、「有馬グランド」など4施設

6月4日16時30分配信 nikkei TRENDYnet

 ジェイティービー(JTB)は、JTB協定旅館ホテル連盟に加盟している約4300の旅館とホテルの中から、2008年度サービス最優秀旅館とホテルの4施設を選出した。大規模施設では、旅館部門に兵庫県有馬の「有馬グランドホテル」、ホテル部門に北海道札幌の「JRタワーホテル日航札幌」が選ばれた。

 有馬グランドホテルは、標高400mの展望大浴場のほか、天体観測会や蛍ツアーなど、四季折々のイベントが充実している。JRタワーホテル日航札幌は、札幌駅に隣接する地の利や、客室からの眺望が評価された。

 中規模施設では、天然自家源泉を利用して露天風呂やジャクジーなど、11の温泉を提供している静岡県嵯峨沢の「嵯峨沢館」が選出された。また小規模施設では、全室離れ形式で客室ごとに趣向を凝らした大分県由布院の「山荘無量塔」が選ばれた。

 選考対象は、JTB協定旅館ホテル連盟会員であり、利用者のアンケート回収枚数やアンケートの総合評価点など、独自の選考基準に基づき決定した。JTBは、サービス優秀な宿泊施設を毎年表彰することで、各施設の営業とサービスの向上を促し、宿泊産業全体の発展につなげたいとしている。

日本で唯一の銭湯の流し 江戸っ子の背中見つめて

5月31日8時41分配信 産経新聞

 ■橘秀雪さん(71)

 ランニングシャツに色落ちした青の短パンがいつものスタイル。入浴客よりひと回り大きなピンクの風呂おけと、黄色のあかすりタオルを抱えている。

 江戸時代には「三助」と呼ばれた。もともと銭湯には客の背中を流す湯女(ゆな)と呼ばれた女性がいたが、風俗的性格が強くなったため、男性に変わった。流しや肩こりのマッサージだけでなく、湯加減調整や番台業務など3つ以上の役割があったから-といったいわれがあるという。

 今やその伝統をただ一人守っている。昭和28年春、中学卒業後の15歳で富山県氷見市から上京し、同郷の縁を頼って世話になったのが、現在の職場でもある東京都荒川区東日暮里の銭湯「斉藤湯」だった。以来、50年以上にわたって客の背中と付き合ってきた。

 「地元では長男以外、働けるところがなかったからさ。ほかの仕事なんて、考えたこともないよ」

 昭和30~40年代前半にかけて、入浴料に追加料金を払う「流し」はちょっとしたぜいたくで、大工の親方ら江戸っ子の粋な振る舞いの一つだった。チップを弾む常連客も珍しくなく、次第に「流し」専門の人が増えたという。

 「あちらこちらに待合所のようなものがあって、人手が足りないときは助っ人が呼ばれてくるほどだった。『流し』にマニュアルなんてものはないから、見習い仕事の合間を見つけて、先輩のやり方を見よう見まねで覚えていくしかなかったね」

                  ◇

 わが国で唯一の“技”を味わってみようと、入浴料450円とは別に400円を番台に支払い、「ながし 斉藤湯」と書かれた木札を受け取った。浴槽で体を温め、教えられた通りに木札を鏡に張り付けて、しばらく待つと奥の扉が開き、丸刈りの顔をニコニコさせて近づいてきた。

 「待たせたね。悪いね」

 一声掛けると、おもむろにあかすりタオルにせっけんをすり込ませ、中腰で背中や腕をこすっていく。おけにためた湯をザバーッと掛け流せば、こすられた部分が赤く変色していて、力強さが伝わってくる。

 「一昔前は木おけとヘチマのたわしを使っていたけど、手に入りにくくなったからね。あかすりタオルは便利だよ」

 続いて、マッサージ。湯で温めたタオルを肩に掛け、独特のリズムで肩や背中のつぼを押し、腕をもみほぐしていく。トン、トン。グッ、グッ。グリグリ-。体が慣れていないせいか、正直、気持ちいいというよりも痛みを感じた。

 「今の人は体が全然こっていないよね。機械仕事が増えたからさ。昔は朝から晩まで肉体労働をしてくるから、『腰が痛い』『肩をもんでくれ』『もっと強く』と一人ひとり細かい注文が飛んだもんだよ」

 ひたすら背中や肩を押し続けてきた指の先端はくぼみ、手のひらの血管は浮き立ち、全体が鬱血したように赤黒く染まっていた。

                  ◇

 自宅は斉藤湯とつながっている。風呂はない。次男の昌幸(33)は幼少のころ、3つ上の兄と毎日、斉藤湯に通った。「父はいつも見ず知らずの人の背中を洗っていて、気軽に声を掛けられる雰囲気ではなかった。父と風呂に入った記憶はないですね」

 都内の銭湯はピーク時の昭和43年には約2700軒あった。当時の家庭の浴室普及率は5割に満たなかったが、昭和の終わりには8割近くにまで上昇。銭湯から客足は遠ざかり、現在は865軒にまで落ち込んでいる。

 かつては、一人前の流しになれば、のれん分けされ、風呂屋の主人として独立するチャンスもあったが、そうした道はすでに閉ざされていた。仕事の質も大きく変わり、湯を沸かして、火加減を調整するのはボイラーに取って代わられ、「流し」ができる人も次々と消えていった。

 斉藤湯も、時代の流れには逆らえない。休日に「流し」目当てで地方から足を運ぶファンも少なくないが、平日は自宅で妻の介護をしながら、声が掛かるのを待つ時間が増えた。「今は1日4、5人。多くても10人ぐらいかな」。にこやかな笑顔の奥にさびしさがのぞいた。

 パンッ、パパン、パンッ-。手のひらをくぼませ、背中を数回たたく音が浴場に響き渡ると、終了の合図。「いいですか」。最後まで優しい語り口にこちらの表情も自然と緩んだ。

 斉藤湯3代目の斉藤勝輝(64)は言う。「体力が続く限り、続けてほしい。それまではこちらも頑張りたい。『流し』が終わるときは、この店を終えることを考えないといけないだろうね」(敬称略、伊藤真呂武)

<NPO宿泊所>入所者は上限の2倍超 千葉市、黙認の疑い

5月28日9時47分配信 毎日新聞

 入所者の銀行口座を無断で開設したとされるNPO法人「厚銀舎」(東京都北区)の千葉市稲毛区の無料低額宿泊所が、同じ敷地内にある別の2団体の宿泊所と一体で運営され、市が定めた入所者数の上限を2倍以上超えていることが分かった。厚銀舎側は「当時の市の担当者から了解を得ていた」と説明。市は定期的な立ち入り検査をしながら改善は指導しておらず、逸脱を黙認していた疑いがある。

 市は、生活困窮者の自立や就労を支援する無料低額宿泊所について、入所者の待遇を適正に保ち、効果的に自立を図れるよう、設置指針(ガイドライン)を01年に策定。05年5月の見直しでは、大規模化による待遇劣化を防ぐ観点から「1施設50人を超えない」という上限を設けた。

 稲毛区にある厚銀舎の宿泊所は定員50人で指針の範囲内だが、同じ敷地には任意団体「FIS」(横浜市港北区)の宿泊所(定員38人)と、同「大桑」(東京都北区)の宿泊所(定員50人)もあり、風呂場を共同利用。市によると、届け出時の役員は、FIS7人と厚銀舎8人のうち3人が重複している。さらに、厚銀舎入所者の口座開設に協力した千葉銀行によると、手続きはFISが行い、入所者への預かり証もFISの名で発行している。

 3施設の開設届は指針見直し後に個別に出されており、厚銀舎の担当者は「もともとFISで全部やる計画だった。途中で指針ができ、市と事前協議を尽くして3団体でやることで了解を得た」と証言。事実上、一体での運営については「同じ敷地で協力し合うのは当然」としている。

 宿泊所を監督する立場にあった当時の保健福祉局長は「役員重複は改めるよう指導したと聞いている。詳しいことは分からない」と話すが、役員の変更届は市に出されていない。千葉市地域保健福祉課は「3施設を別々に指導してきた。一体ならば指針を逸脱しており、是正を求める」としている。

 ◇持ちつ持たれつ

 派遣村実行委員会の湯浅誠村長の話 生活保護受給者を利用し利潤を追求する団体が現れたのは2000年ごろ。行政は当初、警戒感を持っていたが、受給者へのアパート入居支援など個別対応に手間をかけたくないので、今では持ちつ持たれつの関係にある。宿泊所は今は玉石混交の状態。とりあえず施設への補助と規制を強め、最終的には行政が責任を持って施設を運営するしかない。

炭風呂 いい湯だな~ 余呉・高齢者に無料開放

5月21日9時59分配信 京都新聞

 滋賀県余呉町中之郷の森林文化交流センターで20日、高齢者向けに風呂の無料開放サービスが始まった。
 センターを運営するウッディパル余呉が、地域交流事業の一環で企画。60歳以上の人を対象に、通常はセンターの宿泊者専用だった大浴場を毎月第3水曜日に開放する。
 初日は、地元住民が作った木炭を浮かべた「炭風呂」を提供。グラウンドゴルフなどを終えた住民らが、早速、湯につかり汗を流していた。
 6月は17日に「梅風呂」を開放する。時間は午前11時-午後3時。問い合わせはウッディパル余呉TEL0749(86)4145。

集合住宅の太陽熱給湯を共同開発 東京ガスなど5社

5月19日8時16分配信 フジサンケイ ビジネスアイ

 東京ガスと矢崎総業、三協立山アルミ、リンナイ、ガスターの5社は18日、集合住宅用太陽熱利用給湯システムを共同開発したと発表した。集熱パネルのデザイン性や設置性の向上、太陽熱の利用状況などが一目でわかるリモコンの開発を中心に改良を加え、2010年2月の商品化を目指す。

 集合住宅のバルコニーの手すりに設置した集熱パネルで太陽エネルギーを集め、給湯や風呂のお湯張りに利用する仕組み。悪天候などで集熱量が足りない場合には併設した高効率ガス給湯器「エコジョーズ」で加熱するため、いつでも快適にお湯を使うことができる。太陽熱と「エコジョーズ」を組み合わせたバルコニー設置型システムの商品化は日本で初めて。東ガスによると、システム導入で従来の給湯器と比較して年間のガス使用量と二酸化炭素(CO2)排出量をそれぞれ25%程度削減できる。価格は未定。

休園・休校…「子供はどこに?」働くパパ・ママの対処法

5月17日10時38分配信 読売新聞

 神戸市内で新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の初の国内感染が16日、確認され、同市は近隣の保育所や幼稚園、小中高などの学校を休園・休校とした。

 自分の暮らす地域で発生が確認された場合、同様の処置が取られることも考えられる。幼い子どものいる働く親はどうしたらいいのだろう。

 「こんなに身近に新型インフルエンザの影響が出るとは思わなかった」。小学3年(8)と幼稚園児(3)の2人の娘を持つ神戸市内の主婦(39)は、学校と幼稚園が1週間の休みとなり、週3、4回通う老人保健施設のパート勤務をどうするか困っている。実家は九州なので、親には頼れない。「どこに子どもを預ければいいのやら、頭が痛い」と言う。

 国内感染が確認された神戸市東部では公立24、私立40の全保育所が休園となり、今月22日まで続く。休園が決まった時点では大半の保育所は子どもを受け入れていたため、各保育所は急きょ、保護者にお迎えを求める連絡を入れたが、「仕事ですぐに迎えに行けない」という返答が多かったという。

 ◆気になる自治体の動向、民間の動き◆

 感染者が国内発生した場合、国の計画では市区町村の一部または全域、場合によっては都道府県全域の学校や保育所の休業を要請するが、厚生労働省保育課は「最終的な判断は、状況に応じて自治体が行う」としている。

 一時、感染が疑われる事例が発生した横浜市は、園庭開放や交流保育などの行事を中止したが、当面休園にしない旨を区内の保育所に通知した。板橋区は保育所を休園する場合、医師など社会機能の維持に必要な仕事に就く保護者のために緊急の保育所を設ける準備を進めている。

 大阪市は休園になった場合、「会社を休まざるを得ない場合などの理解を、事業者に求めていきたい」としている。

 民間保育所の間でも動きが出ている。全国61か所の保育所を運営し、約1000人の保育士を抱える「JPホールディングス」(本社・名古屋市)は「保育所が休園になり、自治体が社会機能維持のためにどうしても必要な臨時保育を行う場合、外出制限などがなければ、要請に応じて保育士を派遣するなど、可能な範囲で協力したい」と話している。

 ◆派遣・パートでも年5日の休暇制度◆

 子どもの世話で会社を休まねばならない場合、会社での処遇が気がかりだ。

 首都圏を中心にした保育所利用者のネットワーク「保育園を考える親の会」(東京)代表の普光院(ふこういん)亜紀さんは「まずは保育所や自治体に休園の可能性を確認し、あらかじめ職場に状況を話して理解を得ましょう」と話す。

 保育所が休園になり、会社に休みを申し出る際には、新型インフルエンザの影響であることをしっかり説明することが重要だ。

 派遣やパートの場合、まとまった休みを取れるかが気になる。育児・介護休業法は、雇用期間が1年以上など一定の条件を満たせばパートにも、就学前の子どものための看護休暇を年5日間定めている。取得による解雇や不利益な扱いも禁じている。

 労働組合・派遣ユニオンの関根秀一郎さんは「派遣社員やパートが子どもの休校・休園を理由に仕事を休みたいと申し出たことで契約を打ち切るのは、不当解雇でしかない」とする。

 ◆親族・知り合い・有料サービス◆

 保護者が仕事をどうしても休めない時、祖父母や知り合いなどに頼むケースもある。

 子育て支援NPO法人「おふぃすパワーアップ」(京都市)代表の丸橋泰子さんは「身内や近所の人、ママ友達など、いざという時に頼めるネットワークづくりを心がけて。共働きの夫婦なら、どちらが早く帰るかを相談してください」と助言する。

 感染拡大の状況によっては利用できないことも考えられるが、1対1で子どもを預かってくれる有料のサービスを利用する手もある。

 各地の「ファミリーサポートセンター」は事前登録が必要。早めに調べておく。

 各地の連絡先は、財団法人「女性労働協会」のホームページから入り、ファミリーサポートセンターのサイト( http://www.jaaww.or.jp/service/family_support/index.html )で検索できる。民間ベビーシッター会社に当たりをつけておいても安心だ。

 ◆子供だけで留守番させない◆

 小学校高学年ぐらいの子がいても、小さな子と一緒に留守番させることは禁物だ。

 子どもの事故防止に取り組む横浜市の小児科医、山中龍宏(たつひろ)さん(61)は「上の子がしっかりしているから大丈夫、と思わないで」と呼びかける。上の子が、ゲームやテレビに夢中で下の子をよく見ていないこともあるからだ。

 幼児は風呂の少量の残り湯でもおぼれる場合がある。親の帰宅が気になり、ベランダから外の様子をうかがおうと身を乗り出すこともある。思わぬ事故を防ぐため、小さな子には、大人が一緒にいる必要がある。