プロの一手かたずのむ 津・榊原温泉で天元戦第1局

11月11日11時6分配信 中日新聞

 【三重県】囲碁の第34期天元戦5番勝負(中日新聞社主催)の第1局が10日行われた津市榊原町の榊原温泉「湯元榊原館」では、河野臨天元(27)と張栩名人・碁聖(28)の対局の流れを説明する大盤解説会が開かれた。

 中野寛也九段(39)が、日本棋院県支部連合会顧問の山本紀さん(68)をアシスタントに対局者の狙いを分析しながら一手ずつ解説。詰め掛けた地元の囲碁ファンら約100人がプロの思考の神髄に触れた。対局を中盤までモニター観戦して臨んだ中野九段は節目ごとに、「ここはほぼノータイムで打っていました」「これは中国(棋界)ではやりの手」などと指摘。実際と異なる打ち方も示し、確保できる地の違いなどを分かりやすく説明した。

 会場は来場者の熱気であふれ、大盤まで歩み寄って質問する人も。次の一手を予想するクイズでは張名人・碁聖の158手目が採用され、正解で対局者の色紙などがもらえるとあり、全員が一生懸命に頭をひねっていた。

 (片山健生)

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