11月15日0時1分配信 毎日新聞
被害届などの捜査関係書類を勝手に廃棄していたとして、警視庁警務部は14日、田無署会計課の男性職員(25)を公用文書毀棄(きき)容疑で東京地検に書類送検した。同時に停職1カ月の懲戒処分にしたが、この職員は同日付で辞職した。
調べでは、職員は今年3月から6月にかけ3回、窃盗事件の被害届や詐欺事件の捜査書類など計4通の郵送を別の課員から指示された際、職場のシュレッダーにかけたり自宅の風呂場の水につけるなどして捨てた疑い。
郵送先の他県警から5月、「書類が届いていない」と連絡があり調査を進めていた。「作業がわずらわしく、面倒くさくなった」と話しているという。廃棄で捜査に大きな影響はなかったという。
職員は昨年10月に警視庁に事務職として採用され、同11月から事務用品や切手の管理などを担当していた。
中村格・警務部参事官は「警察職員としてあるまじき行為。再発防止に努める」と話した。