11月22日10時49分配信 京都新聞
落語家の林家染二さんが高座で語る表情の写真ばかり100枚を並べた展示会が、京都市中京区堺町通錦小路下ルの銭湯「錦湯」で開かれ、入浴客を驚かせている。写真家が「染二さんの表情の力を伝えたい」と企画し、最終日の24日には染二さんの落語会もある。
展示しているのは、奈良市の写真家田村和成さん(37)。雑誌の取材で知り合った染二さんの落語を写真で紹介したいと考え、嫌われ者の男の葬式をめぐる長編落語「らくだ」を演じる姿を撮影して情緒を残す銭湯で展示することにした。
会場の男湯には、落語の始めから終わりまでを豊かな表情で演じる染二さんの顔写真がずらりと並ぶ。田村さんは「まるで曼荼羅(まんだら)のようです。お湯につかりながら、言霊ならぬ『顔魂(かおだま)』を感じてほしい」と話していた。
錦湯の営業は午後3時から24時で、入浴料が必要。開店前の午後2時から3時は無料で、女性も入場できる。落語会は24日午後1時からで、染二さんが脱衣場で「らくだ」を演じる。要予約で、1600円。問い合わせは錦湯TEL075(221)6479へ。