12月3日17時3分配信 紀伊民報
白浜町は、町営浴場「松の湯」(同町瀬戸)の前にある小公園内に、「御船(みふね)足湯」(仮称)を建設する。既存の町営足湯施設の中で、唯一、円月島を見ながら足湯を楽しむことができる。町観光課は「既設の足湯を合わせて足湯の散歩道として打ち出し、観光客の街歩きを促進させたい」と期待している。
4日開会する町議会12月定例会に、事業費420万円を計上した一般会計補正予算案を提案する。
町営足湯施設としては「しらすな露天風呂」(1999年完成)、「柳橋足湯」(2004年完成)、「椿温泉足湯」(07年完成)、「つくもと足湯」(同)に次いで5カ所目となる。
小公園にあるコンクリート製のベンチを撤去し、中央部に幅5メートル、奥行き2・8メートルの範囲で一度に約10人利用できる足湯を建設する。
予定では来年1月中旬に着工し、3月末までに供用できるようにする。利用時間は午前8時~午後10時の予定、利用は無料。年間6000人の利用を目標にしている。
施設名の「御船」は、小公園に隣接する熊野三所神社がある山の名称にちなんだ。
町観光課は「椿温泉足湯以外の民間、町営の既存施設が白良浜とその付近に集まっているので、御船足湯を造ることで白良浜周辺の観光客を瀬戸・臨海や御幸通り方面にも誘導する効果が期待できるのでは」と話している。