廃油から燃料精製 送迎バスに利用 蒲郡の旅館・ホテル、来年4月から

12月4日12時29分配信 中日新聞

 蒲郡市観光協会は、市内の温泉郷の旅館・ホテルから出る廃食用油をバイオディーゼル燃料(BDF)に精製し、送迎バスの燃料として再利用する準備を進めている。“資源循環型観光地”を目指す試みで、来年4月からスタートする予定。
 BDFは、ガソリンや軽油に比べ、二酸化炭素(CO2)排出量が少なく地球温暖化防止につながる燃料として注目されている。
 市内に4つある温泉郷のうち、一定の規模以上のホテル・旅館約20軒に協力を呼び掛け実施。厨房(ちゅうぼう)から出る廃てんぷら油などを豊橋市の業者で精製し、駅などから各施設に宿泊客らを運ぶバスの燃料として活用する。
 各施設では現在、独自に廃棄、回収処分しているが、再利用しているところはない。バスにはBDF使用を示すステッカーを張ることなどを検討している。
 同協会の遠山憲章専務理事は「4つの温泉郷が一丸となってリサイクルに取り組み、『環境に優しい観光地』をアピールしたい」と話している。
 (中山聡幸)

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