12月5日8時3分配信 産経新聞
年末の温泉客でにぎわう松山市の道後温泉街にあるホテル道後館で、「本家野球拳4代目家元」の澤田剛年さんと、弟子の若谷知代さんの和太鼓ユニット「雷人」がミニコンサートを行い、評判となっている。
澤田さんは松山伝統の野球拳の家元ながら、太鼓歴約30年というベテラン。県内で太鼓愛好者たちの指導に当たる一方、新しいスタイルの和太鼓演奏を創出し、平成14年の第1回東京国際和太鼓コンテストで入賞した。
同ホテルのコンサートでも大小約20種の和太鼓を並べ、ダイナミックな演奏で見物客を圧倒。野球拳踊りも披露し、浴衣姿の観光客が飛び入り参加するなどの盛り上がりようだ。
滋賀県から訪れた友人2人を案内し、道後温泉にやってきたという同市在住の大学生の男性(22)は、「地元にこんなにすごいアーティストがいるとは知らなかった。友人らにも鼻が高いですよ。野球拳にも参加したし、学生時代のいい思い出ができました」。
澤田さんは「祭りから趣味まで愛媛は和太鼓が盛んです。観光客にも太鼓の魅力を楽しんでほしい」と話している。コンサートは1月4日までの毎週木曜日から日曜曜日の午後9時から約30分間行われる。鑑賞は無料。問い合わせはホテル道後館((電)089・941・7777)へ。