ひと模様:二川郷土館の学芸員 /島根

12月7日15時1分配信 毎日新聞

 益田市美都町宇津川の二川郷土館がリニューアルオープンして3年目を迎える。学芸員の久保勝規さん(28)は「常設展示でやってきたので、今後はテーマを決めて企画展も開催していきたい」と意欲を燃やしている。高校まで県内で学び、古都の歴史に憧(あこが)れ京都の大学に進んだ。在学中に博物館学芸員の資格を取得したが、家業の薬店を継ぐため04年同町に帰郷し、地元有志が運営していた二川民芸館の存在を知った。
 展示などを工夫してさらに魅力的な施設にしようと、リニューアルを提案、06年12月二川郷土館に生まれ変わった。新たに設けた郷土史コーナーでは、1876(明治9)年に制作され、地名などが丁寧に書かれた「石見国絵図」をはじめ、明治・昭和の大礼服などを紹介している。
 普段は店の仕事に励み、日曜と説明を依頼されたときに在館している。郷土館は美都温泉「湯元館」に近いため、「温泉の利用者なども積極的に取り込み、来館者を増やしていきたいですね」。
 年内の開館は25日まで。開館時間は月、水を除く午前9時~午後4時。入館料は大人200円、高校生100円、中学生以下無料。問い合わせは、久保さん(090・4576・8504)。【児子勉】

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