12月7日16時1分配信 毎日新聞
◇今後の対策へ、村議が緊急協議会
天川村発注の工事を巡り業者から金品を受け取った疑いが強まったとして、村長の車谷重高容疑者(50)が収賄容疑で県警に逮捕された6日、村議は緊急協議会を開いて今後の対応を話し合った。村民も驚きと戸惑いを隠せなかった。【栗栖健、大森治幸】
村議会は植林友衛議長の招集で午後3時から緊急協議会を開いた。村議8人が出席。約1時間の話し合いの後、植林議長は取材に応じ「8日に議会が招集されている。最悪の場合には職務代理者を立てられるのかどうかなどを協議した」と説明。11月25日に無投票で新村議が決まっており、現村議の任期は15日まで。幹部職員も日中、村役場に集まり、ぴりぴりとした雰囲気だった。
洞川地区で土産物店を経営する男性(68)は「洞川へ通じる道の拡張に着手するなど、若くて実行力のある村長だ。考えられない」と驚いていた。
洞川地区在住の大峯山龍泉寺参籠所支配人、谷口清一さん(79)は「腰が低くて、お年寄りに優しい人」と信じられない様子だった。
大峯山洞川温泉観光協会会長、紀埜弘道さん(58)は「時代の風を認識しており、観光行政には理解を持っている村長だ。今のところはコメントは控えたい」と言葉を選んだ。
村役場を訪れた60代の男性は「近年の橋や小学校建設など大きな事業は村だけではできない。先頭に立って実現した力は大きかった」と複雑な表情だった。