12月8日11時0分配信 毎日新聞
民間の信用調査会社、帝国データバンク前橋支店によると、11月の県内企業の倒産は16件で前月より5件増え今年最多となった。今年11月までの件数の累計は113件で、同支店は「年間で前年の120件を上回る可能性があり、動向に注目したい」としている。
倒産件数16件は、同じ方法で統計を取っている05年4月以降でも最多。負債総額は78億5100万円で前月比100億8900万円減った。ただ、10月の井上工業(高崎市)の超大型倒産(関連会社を含め負債総額125億円)の反動が大きい。
16件の内訳はサービス7件▽建設4件▽小売2件▽製造・不動産・その他各1件。伊香保温泉で旅館を運営していた細萱サービス(旧伊香保ガーデン、負債総額29億円)、同じく轟ホテル(同20億円)、下仁田町の砂利採取業・神戸産業(同8億円)などが含まれている。
また同支店は「消費が伸びない中で大型ショッピングセンターの出店が続き飽和状態だ。小規模小売業者への客足が遠のき倒産リスクが高まるとみられる」としている。【塩崎崇】