12月9日13時1分配信 毎日新聞
県観光物産交流協会は8日、台湾観光協会と友好協定を締結した。相互交流を促進し、台湾から観光客を呼び込む狙いで、台湾との民間レベルの協定は県内で初めて。
福島市の飯坂温泉で締結式があり、台湾から張學勞・台湾観光協会長ら9人が出席。県観光物産交流協会の瀬谷俊雄理事長(県商工会議所連合会長)は「連携と協力を深め、観光客を5年後には2倍、3倍と増やしたい」とあいさつした。
協定は「観光客誘致の促進」や「相互の理解と連携」をうたった。具体的な取り組みは今後協議するが、福島空港からの直行チャーター便の活用や、グルメ、温泉などのPRなどが課題となりそう。
同協会によると、台湾からの観光客は年々増加し、昨年度の県内宿泊者数は約2万人に上っている。台湾側は、馬英九政権が中国大陸からの台湾観光を解禁するなど、観光促進による景気浮揚策を打ち出しており、台湾と福島の双方の思惑が一致した。
締結式に先立ち、台湾の一行は県庁に佐藤雄平知事を訪ねた。頼瑟珍・台湾観光局長は「協定を機に、多くの台湾人が福島を理解し、遊びに来るようになれば」と話した。【神保圭作、西嶋正法】