12月9日17時2分配信 毎日新聞
京都府から兵庫、鳥取県にかけての山陰海岸が8日、貴重な地層や地形、地質などを含む自然公園「日本ジオパーク」に選ばれた。
山陰海岸は、ユーラシア大陸から日本列島が分かれて誕生した歴史を地質で確認できる貴重な場所。3府県と京丹後、豊岡、鳥取の3市、香美、新温泉、岩美の3町、各地の観光協会や商工会議所など38団体が07年7月、山陰海岸ジオパーク推進協議会を設立し、世界遺産の地質版といわれる「世界ジオパーク」への登録を目指して活動してきた。
今年10月の世界ジオパーク国内候補地選定は落選したが、8日開かれた日本ジオパーク委員会で、アポイ岳(北海道)▽洞爺湖有珠山(同)▽糸魚川(新潟県)▽南アルプス中央構造線エリア(長野、山梨、静岡県)▽室戸(高知県)▽島原半島(長崎県)とともに国内のジオパークとして認められた。
中貝宗治・推進協会長は「世界ジオパークネットワーク加盟に向けた弾みとしたい。ふるさと教育と地域への誇りと愛着を持った活性化につながるよう取り組みを強化したい」とコメントした。【藤田宰司】