12月15日22時30分配信 Impress Watch
ハートフルな世界で冒険を楽しめるガンホー・オンライン・エンターテイメントのMMORPG「エミル・クロニクル・オンライン(以下ECO)」恒例のオフラインイベント「ECO祭2008 in秋葉原」が、秋葉原のゲーマーズ本店のイベントスペースで開催された。
司会進行は「ECO☆スタジオ」でパーソナリティを務めていた、声優の竹内幸輔さんが担当。ゲストには、“ECO廃人”を自称する声優の原田ひとみさん、初心者応援団長としてメールマガジン「Caffe di ECO」を連載している、みお&フォーチュンクッキーの安部美央さんらが登場した。3周年を迎えたアニバーサリーをみんなで祝うとともに、淺間教授こと制作担当の淺間達雄氏とローパーまっつんこと広報担当の松田正紀氏から2009年以降に実装される新要素が発表された。
今回の会場は100人前後のイベントスペースと例年より規模を縮小していたこともあり、イベント当日は、入場するための整理券を求める行列ができた。中には朝4時から並んでいたツワモノもいたらしい。盛りあがりを見せたイベントの様子や、発表された新要素をレポートする。
■ 「ECO」3年目のハッピーバースデー
入場開始の13時には、すでに順番を待つファンの行列ができていた。会場の椅子には番号がふってあり、整理番号の順番に入場していく。大半は男性だが、よく見ると女性の姿もチラホラ。イベントの中で、司会者がとった簡単なアンケートによると、地方のイベントにも顔を出している熱心なファンもいた。
最初は司会者の竹内さん、そして原田さん、美央さんによるフリートーク。最近のECOはどうですか、と聞かれた原田さんは「ECO☆スタが終わった後、竹内さんと一緒にジニアでキャラクタを作ったんです。ダウンタウンの掲示板に、今日から始めたひとみとたけでーすと書いたのに、完全にスルーされて(笑)。みなさん見かけたら一緒に大富豪してください」とお願いしていた。
その後、「Happybirthday ECO」と題してECOの3周年を会場でもお祝いしようと、タイニーとバースデイケーキが登場。「ハッピーバースデイ トゥ ユー」の歌の後、ろうそくを吹き消してお祝いムードを盛り上げた。
次のコーナーは「ECO3周年プレイバック」。3年間の歩みをダイジェストで振り返った。いま気になるものは?という質問に、美央さんは「ネコマタ&ペットシステムです。最近胡桃ちゃんと若菜ちゃんの双子のネコマタをとったので」と初心者応援団らしい一言。
「ネコマタプレイバック」では原田さんから「空ちゃんを入手するときに、アクロニアコートがもらえるんですが、もしかしたら後々来るネコマタちゃんのアクロニアコートが手に入るんじゃないかな~と思って、取らずにとってるんですけど」という質問が飛び出した。教授の答えは「空以降に実装されたネコマタには、基本的にはアクロニアコートは対応してないですが、できるときもありますので、状況によってはいる場合もあります。でも何もお約束はできませんし、とっておいてそれがいい方向に向くかどうかは、わかりません」とのことだった。
「それぞれのプレイバック」では、ゲストら出演者がスケッチブックに描いたECOの思い出を発表。ローパーまっつんは、オフラインイベントの思い出。みおちゃんは、双子のネコマタを取ったクエスト。浅間教授は3年間の間に出会った「人」との思い出を語った。4キャラカンストのヘビーユーザー原田さんは、思い出が多すぎて描き切れないと画面いっぱいに描いたイラストを披露した。
■ SAGA8、SAGA9の今後の展開はどうなる!?
「SAGA8」の都市攻防戦については、今後の変更内容として、「参加人数の調整」、「チャンプのフリーエントリー」、「新しい攻防戦マップの追加」などが発表された。
「参加人数については現行の500人からサーバーに影響がなければもう少し人数を拡張していきたいと思っています」とのこと。また、人数制限のせいでチャンプが入れないという本末転倒の事態が発生しているので、チャンプはフリーエントリーとすることで確実に参加できる方向で調整される予定だ。「新しい攻防戦マップ」については、実装時期は「いつごろになるかはわからない」としながらも、拡張はしていきたいと前向きだった。CP入手のための入手アイテムや新クエストの追加については、今後の検討材料としたいということだった。
「SAGA9」については、LV99武器の「竜眼解放」と「竜眼解放・真」の効果について要望が多いので、今後効果の上昇なども検討材料にする。ただ、素材の入手難易度は調整せず「時間をかけてじっくりと取り組んで欲しい」とのこと。
ECOタウンのミニゲームについては「少しずつ入れていければいいな」、「ゲーム内でユーザーさんが行われている、フリーマーケットや飛行庭コンテストなどのユーザーイベントを後押しできればいいな」とコミュニティー広場としての役割を強化していく方向性のようだ。
なお、SAGA8とSAGA9の今後の展開のほかにも、12月10日から発売された「ECOくじ」第17弾など新規要素の紹介が行なわれた。ちなみに第17弾で手に入るスーパーレア「わらぶき屋根の家」についている子犬の名前は「きなこたろう」でオスだそうだ。
■ 第4の種族「DEM」実装。2009年のECOは?
イベント後半では、来場者が一番気になっていた2009年以降の実装予定が、淺間教授から説明された。最も注目の要素は、現在敵として戦っている「DEM」がプレーヤーキャラとして実装されることだろう。他にも以下のような要素が発表された。
(1)「DEM」がプレーヤーキャラクタに
機械種族「DEM」(デウス・エクス・マキナ=機械仕掛けの神)がプレーヤーキャラクタとして使用できるようになる。「機械種族としての特性を表現して、カスタマイズですとか、いままでの3種族とは違う要素を付け加えたい」。
(2)ゲームバランス調整
「いままでECOの中で、あまり生きていない要素だった“属性”を主体にして、マップも含めた大規模な調整をSAGA10までに行ないたい」ということだが、実装次期に関してはこれから調整に入るところだ。属性系の新ボスなども実装され、現在企画中の新システムにつなげていきたいという。
(3)LV99防具の実装
12種の各職業ごとにコンセプト装備としてLV99防具が実装される。LV85装備についても検討していくということだが、まだ詳細は不明だ。
(4)ネコマタ(白)、ネコマタ(黒)の実装
人気のあるネコマタには、新たに白と黒が実装される。ネコマタストーリーはこれでフィナーレを迎える。ネコマタ(白)は普段は優しいが怒らせると最凶のお姉さん。ネコマタ(黒)はクールでミステリアスだが、白には弱い次女だ。
(5)飛空城の実装
既存の飛空庭とは趣の異なるものとして「飛空城」が実装される。リング主体で、リングのみんなで楽しめるようなものにしたいということで、大人数が遊べる機能性を備えた設備になるようだ。さらに「これは将来の話ですが」と前置きした上で「最終的には、エミルの世界、ドミニオン、タイタニア、そしてDEMの世界を行き来できる次限航行などを行なって、物語とからめていきたい」と、壮大な計画ものぞかせた。
また、将来的には貸し切りのプレイべートダンジョンや、貸し切り温泉など、ユーザーから要望のあることについては検討していくという。「ストーリーに影響を与えていくことで、まだ解放されていないマップが新しく追加されていくようなことをしていきたい」と、新規実装とからませつつ、大きなストーリーを進行させていくような枠組みが考えられているようだ。ただこれらは2010年以降に追加されるかもしれない、といったまだまだ未確定な要素だ。他にも、新しいマリオネットのデザインなどが公開された。
新要素の発表後は、ゲストを交えて、プレゼントがもらえる恒例のじゃんけん大会「じゃんけんタイニー」が行なわれた。景品はコミックスや、ドラマCD、ゲーム内アイテムなどで、盛り上がった。最後はゲーム内のモーションでもおなじみの「君に憑依」を全員で決めて終了した。
イベント後は、限定販売の福袋を求めて長蛇の列ができていた。会場に来ていた(ゲストも含めて)ほとんどの人が、夜の都市攻防戦に参加する予定だった。昼にはオフラインで、夜にはオンラインで、年の瀬も熱く盛り上がる「ECO」。2009年以降も、いろいろな要素でユーザーを楽しませてくれそうだ。
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