12月16日17時5分配信 紀伊民報
田辺市本宮町の本宮小学校は、川湯温泉街の祭りで大塔川につるす供え物「張り子」を制作している。地域住民から指導を受けながら、組み立てや色塗りなどの作業に励んでいる。
川湯温泉街では毎年、温泉を守る十二薬師如来をまつる浄妙堂の例祭行事を1月12日に営んでいる。地元の旅館や飲食店などが供え物として、温泉街を流れる大塔川に手作りの張り子をつるす。新春の風物詩として親しまれている。
本宮小が張り子作りに参加するのは今年が初めて。全校児童115人が協力しながら、11月からテレビアニメのキャラクター「ピカチュウ」を制作している。
大きさは縦約3メートル、横2メートル。竹で骨組みした後、紙を張って着色する。16日には着色作業があり、学年ごとに分担してペンキで塗り上げた。
川湯区の末吉利次区長(57)は「地域の高齢化で年々出品数が減っているので、小学生が参加してくれることは本当にうれしい。ぜひ続けてもらいたい。一般の参加も歓迎しているので、興味がある人がいればどんどん参加してほしい」と話している。