12月17日12時1分配信 毎日新聞
◇北アの守り
北アルプスの山岳救助に活躍する県警山岳警備隊の冬山遭難救助訓練が16日、高山市奥飛騨温泉郷神坂(かんさか)の奥丸山(標高2440メートル)や、槍平(標高1991メートル)一帯で始まった。県警航空隊と連携して2泊3日の日程で野営訓練や、ヘリを使った救助訓練などを行う。
訓練には、飛騨方面隊(岸英樹隊長)の25人と、県警航空隊の中島健二郎隊長ら6人が参加。午前8時半から北アルプスへの登山口・新穂高温泉の登山指導センターで開始式の後、重装備をして雪上歩行訓練をしながら奥丸山を目指した。
中島隊長は「奥丸山一帯は例年に比べ、積雪が少ないが過信は禁物。冬山では、装備が万全でも天候の急変などで思わぬ事故につながる」と話していた。【奈良正臣】