12月19日13時1分配信 毎日新聞
会津地方を走る第三セクター「会津鉄道」の芦ノ牧温泉駅(会津若松市大戸町)で18日、名誉駅長の老猫「ばす」がトップセールスレディとして表彰され、真新しい駅長室などをもらった。
ばすは00年6月から同駅にすみ着いているメス猫で、推定年齢は14歳。今年5月に名誉駅長に任命された。人に愛嬌(あいきょう)を振りまくわけではないが、泰然とした仕草が人気を集め、5月からの半年間で、キーホルダーやポストカードなどのオリジナルグッズで約70万円を売り上げた。同駅の乗降客数も、前年同期の1・5倍の約2万8000人に増えた。
この日、大石直社長が「お客様に臆することなく、威厳ある猫駅長をまい進してください」などとする表彰状を贈呈。ばすは新しい駅長室に入れられたり、新しい帽子を被(かぶ)らされたり、面倒な駅長業務をこなしていた。【太田穣】