1月9日12時1分配信 毎日新聞
屈斜路湖(釧路管内弟子屈町)近くに、真冬でもコオロギが見られる所が数カ所ある。「ポンポン山」の山頂近くもその一つ。火山活動の影響で一帯は地熱が高いため積雪もなく、地面には青々としたコケが点在。その間でコオロギの一種のマダラスズ=写真=が「ジー、ジー」と鳴いている。
屈斜路湖周辺には局所的に地熱が高い場所が多い。ポンポン山では噴気も出ており、地面が暖かいために冬でもコオロギが活動できるらしい。同町の川湯エコミュージアムセンターによると、マダラスズなど6種類が確認されているという。湖畔の仁伏温泉から約40分の雪道を歩いた場所にあり、関心のある観光客が時折訪れ、厳冬期の珍しい光景を楽しんでいる。【去石信一】