大迫勇、ジーコ流で“怪物”平山超えだ

1月10日10時5分配信 デイリースポーツ

 「全国高校サッカー・準決勝、鹿児島城西-前橋育英」(10日、埼玉)
 黒豚パワーとジーコ流シュート練習で、“怪物”平山超えだ。超怪物FW大迫勇也(3年)を擁する鹿児島城西は9日、前橋育英(群馬)との準決勝に向けて、都内のフットサル場で約2時間、汗を流した。4試合連続2得点中の大迫勇は最終調整をシュート練習で締めくくり、首都圏開催(1976年度)以降、1大会での個人最多得点の更新をかけて準決勝に臨む。
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 聖地・国立への進出をかける準決勝。大迫勇の最終調整の締めくくりは、ジーコ流のシュート練習だった。チームメートの転がすボールを追いかけながら、破壊力抜群の両足から強烈なシュートを何度もゴールに突き刺した。
 よくあるトレーニングシーンだが、日本代表のジーコ元監督は恒例としてやっていた。大迫勇の入団が内定しているJ1鹿島でも、ジーコ氏が入団直後のFW柳沢(現京都)らを徹底的にしごいたシュート練習と、まったく同じパターンだった。
 準々決勝から中4日の間隔にも「リカバリーがしっかりできて、いい感じで迎えられる。緊張せずに楽しくサッカーができている。明日も平常心で。国立?準決勝が一番大事。しっかり勝って決勝に行きたい」と、目の前の試合に集中した。
 調整の難しい“中休み”は、チーム全員と一緒に銭湯体験をした。昔ながらの風情に驚きながらも「リフレッシュになりました」とニッコリ。地元鹿児島から飲料水を持ち込むなど体調管理は万全。差し入れられた地元名産の黒豚でパワーも注入された。
 チームは通算22得点で大迫勇は8得点。首都圏開催以降の1大会最多得点記録のチーム(81年度の帝京=24点)と、個人(03年度の平山=国見、現FC東京)のダブル更新に向けて「無心で試合に臨むだけ」といいながら「チームのためには点を取るのが一番。しっかり点を取って勝ちたい」と、ゴール量産を誓った。

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