大正の橋彩る幻想の光 福島・飯坂温泉で試験点灯

1月18日6時13分配信 河北新報

 福島市の飯坂温泉にある日本最古級の鋼鉄製アーチ橋「十綱橋」が今春からライトアップされることになり、試験点灯が15日に行われた。岸に旅館がせり立つ摺上川に、白色の明かりで照らされた橋が幻想的に浮かび上がった。

 試験点灯では、機器を設置する福島県県北建設事務所の職員らが機器の配置や光の当て方を調整。照明デザイナーが提案したイメージに沿い、橋を川面に映し出した。

 県は春の観光シーズンをにらみ3月に照明機器などの設置工事を終え、遅くとも4月にはライトアップを始める予定。

 建設事務所は「美しい構造を持つ橋は水面に映る裏側も見応えがある。」と話す。飯坂温泉観光協会が電気代など経費の一部を負担して協力するほか、市も機器の日常点検などで支援する。

 現在の十綱橋は1915年、10本のワイヤで支えるつり橋から架け替えられた。温泉街中心部を走る県道の一部で、街のシンボルになっている。

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