7月30日10時5分配信 琉球新報
リクルート(東京)の旅行部門「じゃらんリサーチセンター」は29日、全国1万4千人の宿泊旅行者を対象に実施した「じゃらん宿泊旅行調査2009」の結果を発表した。それによると、全7テーマについて人気度を調べた都道府県別ランキングで、沖縄が「地元ならではのおいしい食べ物が多かった」など5テーマでトップに輝き、今回で4度目を迎える同調査で過去最多の首位獲得となった。
1位を獲得したのは、ほかに「魅力のある特産品や土産物が多かった」「魅力的な宿泊施設が多かった」「地元の人のホスピタリティ(もてなし)を感じた」「大人が楽しめるスポットや施設が多かった」の4設問だった。
リクルートは「施設などのハード面、ホスピタリティーや料理などのソフト面の両方で評価が高い。さらに沖縄に誘客するには、この両面をPRすることが大切だろう」と分析した。
内訳をみると、「おいしい食べ物」は昨年の5位から浮上し、沖縄そばやゴーヤーチャンプルーが人気だった。「特産品や土産品」でも琉球ガラスや泡盛などの人気が高く、リクルートは「ほかの都道府県に比べ郷土料理や特産品が多数挙げられた」と説明。特色ある伝統文化が魅力につながっているようだ。
一方、露天風呂や温泉旅館など伝統ある旅館の人気が高い大分県などを抑えて1位となった「魅力的な宿泊施設」では、リゾートホテルや海を望めるオーシャンビューホテルが人気を集め、沖縄旅行に伝統文化だけでなく高級感や開放感を求める需要も表れた。
ホスピタリティーは4年連続1位で2位の鹿児島県を15ポイント以上引き離しており、根強い魅力となっている。
残る2項目「子どもが楽しめるスポットが多かった」「若者が楽しめるスポットや施設が多かった」も東京ディズニーランドを擁する千葉県に次ぐ2位だった。また沖縄美ら海水族館は大人、子どもの両者から強い支持を得た。
■地元ならではのおいしい食べ物が多かった
全体平均 54.1
1位 沖縄県 72.0
2位 高知県 71.5
3位 香川県 70.8
4位 鹿児島県 69.9
5位 北海道 69.8
■魅力のある特産品や土産物が多かった
全体平均 41.6
1位 沖縄県 68.9
2位 鹿児島県 59.9
3位 京都府 59.6
4位 高知県 58.9
5位 長崎県 57.0
■魅力的な宿泊施設が多かった
全体平均 36.6
1位 沖縄県 55.6
2位 千葉県 51.5
3位 大分県 49.7
4位 熊本県 45.3
5位 長崎県 44.0
■地元の人のホスピタリティを感じた
全体平均 25.5
1位 沖縄県 56.4
2位 鹿児島県 40.6
3位 秋田県 37.9
4位 高知県 35.3
5位 宮崎県 34.6
■大人が楽しめるスポットや施設が多かった
全体平均 41.3
1位 沖縄県 59.3
2位 千葉県 59.2
3位 京都府 58.5
4位 奈良県 54.5
5位 東京都 50.6