12月17日7時7分配信 西日本新聞
政府・与党は16日、九州新幹線西九州(長崎)ルート長崎‐諫早など整備新幹線未着工3区間について、JR長崎駅整備など部分着工を2009年度に認可、着工関連予算を同年度予算案に盛り込む方針で合意した。
合意内容はJR長崎駅整備のほか、北陸新幹線(金沢‐敦賀)の金沢‐福井の着工とJR敦賀駅整備、北海道新幹線(札幌‐新函館)の札幌‐長万部の着工など。3区間とも09年12月末までに財源の見通しがつけば認可、着工する。
西九州ルートの在来線利用区間(新鳥栖‐武雄温泉)のうち肥前山口‐武雄温泉は、複線化を前提に具体化の方法を検討し、早ければ来年度にも着工する見通し。佐賀、長崎両県は、地元負担が軽い新幹線事業枠での整備を求めているが、在来線事業枠となる可能性も残している。
合意した区間の建設費は総額1兆2000億円程度とみられているが、財源のめどは立っていない。金子一義国土交通相は16日の記者会見で「(09年12月までに)財源は十分確保できる」と、強気の姿勢を示した。