台東区:中小企業支援に5億円 貸し渋り防止へ緊急対策 /東京

12月22日12時2分配信 毎日新聞

 年末年始に金融機関の貸し渋りを防ぐため、台東区は融資拡充策を柱とする総額約5億4800万円の緊急経済対策を始めた。区による融資原資の預託や利子補給、公共工事の前倒しなどで、経営が悪化した地元中小企業を支援する。
 区内には浅草、花川戸地区のカバンや靴の皮革産業を中心に零細企業が多い。融資拡充策は、原材料価格の高騰で経営が悪化した区内業者の運転・設備資金が対象。
 金融機関が融資しやすいよう、1社1000万円を限度に区が融資額と同額を金融機関に預託し、貸付金利にも利子補給して本人負担は0・5%に抑える。また、区民会館や区立保育園の改修工事等の4事業(約2000万円)の区発注事業を今年度に前倒しして実施する。
 このほか、区内在住の65歳以上の高齢者を対象に毎年度9月に無料開放する区内37の公衆浴場について、再度、来年1月の2日間(浴場ごとに異なる)、無料開放する。入浴料は区が負担し、不況の余波を受ける地元銭湯の活性化も狙うという。【井崎憲】
〔都内版〕

小学生ら「ゆず湯」体験 東京

12月22日8時2分配信 産経新聞

 冬至の21日、北区内の銭湯40店では「ゆず湯」を中学生以下に無料開放、広い湯船に子供らの歓声が響いた。

 都公衆浴場商業協同組合北支部(臼井幸男支部長)では毎年、冬至に子供らに開放する「ふれあい湯とぴあ」を実施。この日は臼井支部長が経営する善光寺湯(北区豊島)にも近所の小学生らが湯を掛け合ったりユズを手にして香りを楽しんだりした。

 臼井支部長は「元気に遊びながらも公衆マナーを学ぶ機会にもなる」と話していた。

スキー場開き:「白銀の世界」どこへやら 各地で神事 /宮

12月20日13時0分配信 毎日新聞

 県内各地のスキー場で19日、スキー場開きの神事が行われた。だが、本格的な降雪にはほど遠く、ウインタースポーツシーズンの本番到来は、もう少し先になりそうだ。
 スキー場開きの神事を行った大崎市鳴子温泉の市営上野々スキー場と、第三セクター経営のオニコウベスキー場では、ともに雪がなく、地肌がむき出し。スキー客の滑降はできず、ゲレンデの営業開始予定は未定のまま。関係者は「一日も早く白銀の世界に変わってほしい」と、うらめしげに空を見上げていた。
 上野々スキー場を運営する同市鳴子総合支所によると、この10年間のうち6~7回は雪不足のスキー場開きで、温暖化の影響をひしひしと感じるという。「12月にスキーができるというのは過去の話になってしまうのでは」との不安が強い。
 また、同じくこの日、スキー場開きをした仙台市泉区のスプリングバレー泉高原スキー場では、人工雪で準備を進め、積雪15センチで滑り初めとなった。【小原博人】

山形県職員が酒気帯び運転逮捕、泊まりがけ忘年会抜け出す

12月20日11時36分配信 読売新聞

 山形県警山形署は20日、山形市成沢西、山形県自動車税事務所主査須貝祐一容疑者(54)を道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕した。

 発表によると、須貝容疑者は19日午後11時40分頃、山形市漆山の県道で、酒を飲んで乗用車を運転した疑い。県道の橋を逆走、天童市内の20歳代男性の乗用車と正面衝突する事故を起こし、男性はひざに軽傷を負った。須貝容疑者は「忘年会で飲んだ。用事があって運転した」などと供述している。

 山形県人事課によると、19日午後7時頃から、東根市の東根温泉の旅館で泊まりがけで自動車税事務所の忘年会があり、2次会の途中から須貝容疑者の姿が見えなかったという。

タンクに水かけうまい氷中酒に 秋神温泉で低温熟成

12月20日11時10分配信 中日新聞

 高山市朝日町の秋神温泉で、氷で覆った鉄製タンクで約3カ月低温熟成させる「氷中酒」づくりが進んでいる。19日はタンクに水をかけ、氷を作る作業が始まった。
 同温泉で旅館を経営する小林繁さん(71)が樹木や岩を凍らせて作る「氷点下の森」で昨冬から始めた。同市上一之町の平瀬酒造店が仕込んだ純米酒「氷中貯蔵 飛騨の春」を使い、17日に同酒造店の従業員らと720ミリリットルの瓶2000本をタンクに詰めた。
 この日は小林さんがタンクを覆う氷づくりに着手。水をタンクの周りに24時間かけ続け、出来た氷で低温を保つ。辛みを増すため、昨年よりアルコール度を1度上げた。零度から氷点下1度で熟成させることで、まろやかさと辛みが増すという。小林さんは「以前の出来を踏まえて、熟成期間を1カ月延ばした。氷から出したらすぐに届けたい」と意気込んでいる。
 取り出しは4月上旬の予定。予約販売で1本1480円。問い合わせは、同市朝日町のリカーショップながせ=電0577(55)3062、ファクス0577(55)3905=へ。
 (並木智子)

かわいい木製動物 川端さんのチェーンソーアート

12月20日11時9分配信 中日新聞

 いなべ市北勢町の健康増進施設「阿下喜温泉あじさいの里」の中庭にチェーンソーで彫られた木製の動物が並んでいる。31日まで。
 同市大安町石榑東のいなべまちかど博物館「チェーンソーアート カワバタ」の川端岩雄さん(63)の作品。定年退職した3年前からチェーンソーによる彫刻を始め、主に動物をモチーフに作り続けている。
 「子どもから年配の方まで喜んでもらおうと思った」と、高さ50センチほどのクマや犬、ウサギなどかわいらしい9体を並べた。
 このほか和室では、いなべまちかど博物館の「骨董(こっとう)品博物館」(同市大安町)が、江戸時代のかんざしや香炉、菓子鉢など約20点を出張展示している。
 (土屋晴康)

乗鞍スカイライン:来期もマイカー規制 5月15日~10月31日 /岐阜

12月20日11時1分配信 毎日新聞

 ◇GW限定、旧夫婦松料金所乗り入れ検討
 マイカー規制導入から6年が経過した乗鞍スカイライン(14・4キロ)について、「乗鞍自動車利用適正化協議会」(会長・土野守高山市長)は19日、来シーズンも規制を継続することを決めた。
 規制は3年に1度、見直すことになっており、協議会には環境省、県、高山市、高山商工会議所、飛騨高山観光協会、奥飛騨温泉郷観光協会、濃飛乗合自動車などから約40人が出席した。
 振興部会と適正化方針部会が「期間を限定して標高約2000メートルの旧夫婦松料金所までのマイカー乗り入れを認めてほしい」「環境への影響に配慮したうえで、マイカー規制緩和を求める」といった意見書が出されていることを紹介した。その後、「来シーズンも5月15日から10月31日まで、バス、タクシーなどを除くマイカー乗り入れを禁止」との案を全会一致で了承した。
 また、経済波及効果などを考慮し、規制見直しを随時協議できるようにすることと、平湯峠頂上のゲートから約3キロ地点にある旧夫婦松料金所まで開通前の期間(ゴールデンウイークなど)限定でバスなどが乗り入れできるよう検討することを決めた。【奈良正臣】

<会津鉄道>ネコの名誉駅長「ばす」を表彰 福島・芦ノ牧温泉駅

12月19日22時33分配信 毎日新聞

 会津地方を走る第三セクター「会津鉄道」の芦ノ牧温泉駅(会津若松市大戸町)で18日、名誉駅長の老猫「ばす」がトップセールスレディとして表彰され、真新しい駅長室などをもらった。

 ばすは00年6月から同駅にすみ着いているメス猫で、推定年齢は14歳。今年5月に名誉駅長に任命された。人に愛嬌(あいきょう)を振りまくわけではないが、泰然とした仕草が人気を集め、5月からの半年間で、キーホルダーやポストカードなどのオリジナルグッズで約70万円を売り上げた。同駅の乗降客数も、前年同期の1・5倍の約2万8000人に増えた。

 この日、大石直社長が「お客様に臆することなく、威厳ある猫駅長をまい進してください」などとする表彰状を贈呈。ばすは新しい駅長室に入れられたり、新しい帽子を被(かぶ)らされたり、面倒な駅長業務をこなしていた。【太田穣】

<雑記帳>完熟雪室リンゴ作り

12月19日19時11分配信 毎日新聞

 青森市の八甲田山に降る雪で貯蔵する完熟雪室(ゆきむろ)リンゴ作りが19日、同市の酸ケ湯(すかゆ)温泉であり、園児らが高さ3メートルの室にリンゴを運び入れた。

 木造の小屋を雪で覆った室は気温0度、湿度100%。ひと冬を越したリンゴは甘く熟してみずみずしくなる。今年6月、温泉近くで主要8カ国(G8)エネルギー相会合の晩さん会があり、各国の大臣にも評判だった。

 酸ケ湯温泉の積雪は現在、例年の半分の約60センチ。温暖化による暖冬も危惧(きぐ)され、関係者は「リンゴと違って地球環境の問題は甘くない。世界の首脳は成熟した対策を」と辛口の注文。【矢澤秀範】

金沢市民芸芸術村で「多文化共生」をテーマにイベント-コンサートも

12月19日18時15分配信 金沢経済新聞

 金沢国際交流財団(金沢市本町1、TEL076-220-2522)は12月14日、金沢市民芸術村(金沢市大和町)で「多文化共生のステージin金沢」を開催した。

 世界各国から金沢に集まった外国人の持つ多様な文化を市民と共に肌で感じ、金沢の未来を考えたいと、同財団が設立20周年を記念して企画したもの。チケットは完売し市民280人が参加した。

 オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の演奏に織り交ぜながら、金沢在住の外国人が寄せたメッセージが紹介され、来場者は美しい音色に聴き入りながら多文化への理解を深めた。OEKのエンジェルコーラスと外国人の子どもたちによる合唱では、文化の壁を越えた一体感のあるステージが聴衆を魅了した。

 「春・夏・秋・冬」をテーマとした4部構成のプログラムでは、ビバルディの四季の楽曲をベースに、クライスラーの「愛の喜び」やモンティの「チャールダッシュ」、マスネの「タイスの瞑想曲」などを盛り込んだ演奏とともに、金沢の四季の風景と外国人のメッセージがスクリーンに映し出された。

 スクリーンでは、ブラジル・中国・ハンガリー・韓国・台湾・パレスチナ・エチオピア・アメリカなど出身の外国人から見る「金沢の印象」「金沢で好きな場所」「戸惑ったこと」「うれしかったこと」「今後期待すること」などを紹介。金沢の印象については、「昔の街並みが残っているところがいい」「道が狭く細い」など、好きな場所は「武家屋敷」「卯辰山からの眺望」「温泉」などが挙げられた。驚いたこと、戸惑ったことでは「病院や子どもの学校で言葉が通じず苦労した」「街中はきれいだが自然の中にゴミが多い」など思い思いの感想が寄せられた。

 金沢市に住む外国人は年々増え、20年間で倍以上の現在4,271人、市民の100人に1人の割合となった。留学生の交流イベント「ジャパンテント」「国際交流まつり」「国連大学のユニット開設」など積極的な国際交流の取り組みを行っている。

 同財団では「世界各地で戦争や紛争が絶えない現代で、在住外国人を『隣人』ととらえ、金沢で息づく多様な文化が共生するために市民が行動を起こし、真の平和社会を築くことにつなげたい。ステージを通して、同じ地域社会に暮らす『多文化の隣人』と共に生きる大切さや、未来は『自ら創造すること』を市民と共有したい」としている。