<賃貸マンション>更新料、トラブル防ぐには 相次ぐ「無効」判決

9月8日11時8分配信 毎日新聞

 賃貸マンションの家賃の更新料は無効--。今夏、こんな判決が相次いだ。更新料や敷金、敷引きなどは貸主に慣習的に支払っているが、借り主とのトラブルは絶えない。秋の引っ越しシーズンを前に、現状やトラブル防止法などをおさらいしてみた。【清水優子】

 ◇徴収に地域差、借りる前に確認を

 8月27日、大阪高裁は賃貸マンションの更新料を「無効」とし、貸主に返還を命じた。借り主の男性(54)の請求を退けた1審からの逆転判決で、高裁が更新料返還を認めたのは初めてだ。判決によると、男性は00年8月、月4万5000円の家賃と、1年ごとに10万円の更新料を支払う契約で京都市内のマンションに入居。06年11月に退去するまでに支払った更新料は5回分50万円に上るという。

 「更新料は契約更新を拒む権利を(貸主が)放棄する対価」「賃料補充の性質もある」

 それが家主側の主張だった。しかし、判決は借地借家法を根拠に「貸主側は正当な理由がなければ自動更新を拒めず、借り主に更新料の支払い義務はない」と退けた。そのうえで「貸主側がそれを説明しておらず対等・自由な取引条件と言えない」とした。また賃料への補充という主張も「合理的根拠は見いだせない」と結論づけた。家主側は最高裁に上告した。

 ■100万戸超で徴収

 更新料は40年以上前から、首都圏や京都などで慣行化し、徴収物件は少なくとも全国100万戸以上とみられる。7月下旬には京都地裁の別の訴訟でも更新料の無効判決が出ている。京都産業大法科大学院の坂東俊矢教授(消費者法)は「慣習的な更新料を、高裁が『対価を法的に説明できないものは消費者契約法により無効』と判断した意義は大きい」と評価する。「各地の訴訟に影響を及ぼすだろう。貸主側が更新料のあり方を見直す契機になれば」

 「敷金」「敷引き」もトラブルになりやすい。敷金は賃料の滞納や部屋の補修などに使われ、関西や九州の一部では「保証金・敷引き」とも呼ばれる。ただ、敷引きは、契約書で差し引く額を決めているため、補修しなくても返らない。長年の商慣行で、地域によって徴収の有無や額もまちまちだ。

 ■主に関東で定着

 更新料や敷金の地域差は--。国土交通省は07年3月、財団法人・日本賃貸住宅管理協会員の934社にアンケートした=表<左><上>。更新料を徴収している業者は神奈川の90・1%を最高に、千葉82・9%▽東京65%▽埼玉61・6%▽京都55・1%--などで主に首都圏で定着している。

 一方、大阪、兵庫はゼロで、宮城でもほとんどない。平均徴収額は、京都が家賃の1・4カ月分で最も高く、北海道の0・1カ月分が最低だった。徴収理由(複数回答)は、(1)一時金収入=53%(2)慣習=50・4%(3)家賃が低い分の収入確保=21・4%(4)損耗(そんもう)の補修財源20・5%--などだった。一方、敷金の徴収率は愛媛(18%)と京都(58・5%)、埼玉(65・5%)を除いて7割を超え、兵庫は100%だった。

 ■納得して契約を

 08年度、国民生活センターに寄せられた賃貸住宅の敷金などをめぐるトラブルの相談件数は1万3789件で、ここ5年間は1万3000~1万4000件台で推移している。

 国交省住宅局は「契約時に業者が借り手にきちんと説明し、お互い納得して契約を結ぶのが重要」と言う。

 退去時、賃貸借契約で定めている「原状回復義務規定」も問題にされる。本来、畳の日焼けなど自然に生じた傷みの補修費は貸主負担が原則だ。「原状回復」は物件を新品の状態にして返す意味ではないが、いまだにリフォーム工事費やハウスクリーニング代などを請求する貸主がいるという。

 国交省のガイドライン=表<右><下>=があるが、トラブルは絶えない。弁護士で、東京経済大の村千鶴子教授がアドバイスする。

 「契約前に契約書の記載をきちんと確認する。傷み具合が自然の損耗の範囲内かどうかの判断は、人により異なるので、入居・退去時、家主の立ち会いで傷がある部分を中心に室内の写真を撮り、両者で確認するといい」

 それでも解決できない時は、消費生活センターに相談したり、手続きが簡単で迅速な「少額訴訟制度」の利用をすすめている。「本人手続きだけで訴訟ができ、通常裁判より費用も安い。方法は最寄りの簡易裁判所に聞けば教えてもらえる」

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 ◇原状回復の具体例

 ■貸主側負担

・畳の裏返し、表替え

・フローリングのワックスがけ

・家具の設置による床、カーペットのへこみ

・畳の変色、フローリングの色落ち(日照、建物構造欠陥による雨漏りなどで発生)

・たばこのヤニ(クリーニングで除去できる)

・テレビ、冷蔵庫などの後部壁面の黒ずみ

・壁に張ったポスターや絵画の跡

・借り主が設置したエアコンによるビス穴

・日照など自然現象によるクロスの変色

・ポスターやカレンダーなどを壁に掛けるための画びょうやピンなどの穴

・破損していない程度の網戸の張り替え、浴槽、風呂釜などの取り換え

・専門業者による全体のハウスクリーニング

 ■借り主負担

・カーペットに飲み物などをこぼし、手入れ不足で生じたシミ、カビ

・ふき掃除で除去できない冷蔵庫下のサビ跡

・引っ越し作業で生じた引っかき傷

・雨が吹き込むなど借り主の不注意が原因のフローリングの色落ち

・キャスター付きの椅子などによるフローリングの傷、へこみ

・手入れが悪く台所に付着したすすや油汚れ

・結露を放置したことで拡大したカビ、シミ

・重い物を掛けるため壁などに開けたくぎ穴、ネジ穴(下地ボードの張り替えが必要)

・天井に自分が付けた照明器具の跡

・ペットが付けた柱などの傷

・清掃、手入れを怠り生じたガスコンロ置き場や換気扇などの油汚れ、すす

・清掃、手入れを怠り生じた風呂、トイレ、洗面台の水あか、カビなど

 =国交省のガイドラインから抜粋

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都道府県  更新料    敷金    礼金

北海道  28.5  81.3   5.8

      0.1   1.4   1.0

宮城    0.2  89.1  56.7

      0.5   0.8   0.7

東京   65.0  70.3  57.5

      1.0   1.6   1.4

神奈川  90.1  84.5  66.1

      0.8   1.6   1.3

埼玉   61.6  65.5  60.7

      0.5   1.6   1.0

千葉   82.9  89.4  57.3

      1.0   1.6   1.2

長野   34.3  89.9  49.2

      0.5   1.0   0.5

富山   17.8  88.2  72.8

      0.5   2.2   0.5

愛知   40.6  72.8  41.8

      0.5   2.7   1.1

京都   55.1  58.5  17.6

      1.4   3.4   1.6

大阪    0    72.0  53.3

      -     3.2   2.6

兵庫    0   100     8.0

      -     3.7   3.2

広島   19.1  87.7  24.7

      0.2   3.2   1.3

愛媛   13.2  18.0   1.3

      0.5   3.0   0.5

福岡   23.3  93.1   0

      0.5   3.3   -

沖縄   40.4  82.7   61.9

      0.5   1.5

 ※有効回答は16都道府県の175社。数字の上段が物件の割合を示す徴収率、下段が家賃の何カ月分かを表す平均額=国交省、07年調査

【韓国ブログ】韓国人女子が見た日本のトイレとバスルーム

8月30日8時56分配信 サーチナ

 日本を訪れた外国人から見て、家庭の設備で異なるものとしてトイレやバスルームがある。今ではごく当たり前のものとなった温水洗浄便座などを初めて体験し、驚く人も多いという。

 韓国では、トイレはファジャンシル(化粧室)と呼ばれ、日本のトイレと比べると多少広めのスペースを取っていることが多い。また、浴室については、家庭で浴槽に入る習慣はほとんどないため、普段はシャワーのみで済ませ、週に何回か銭湯へ通う人が多いという。

 日本で留学生活を送る韓国人女性ブロガーのLucapisは、日本のメーカーのさまざまな洗面用品の感想とともに、日本のトイレとバスルームについてブログに綴っている。「日本の家庭のトイレは、浴槽があるタイプと便器だけのタイプの2種類に分けられる。 また、日本の人々は『お風呂に入る』というように、シャワーだけでなくほぼ毎日浴槽につかるようだ」と語っている。

 続けて「便器だけのトイレは、ちょうど人が1人入れる倉庫ほどのサイズで、簡単に手を洗うことができる洗面台と便器が一体型になっているものが設置されている」と述べ、「韓国のトイレと似ているが、ふとしたところで違う部分を発見した。トイレットペーパーが三角形に折りたたまれられていることに気付いた。後から使用する人に配慮するための慣習だという」と記している。(編集担当:李信恵・山口幸治)

コナミスポーツクラブ、新商業施設「ララガーデン長町」に出店 /宮城

8月26日17時36分配信 みんなの経済新聞ネットワーク

 全国に約230のスポーツクラブを展開するコナミスポーツ&ライフ(東京都港区赤坂)は11月7日、「コナミスポーツクラブ 仙台長町」(仙台市太白区長町7)をオープンする。場所は10月29日に開業を予定する複合商業施設「ララガーデン長町」の4階・5階。(仙台経済新聞)

 「ララガーデン長町」は地下鉄南北線・長町南駅に直結し、バスターミナルにも近いなど交通利便性が高く、市内外から幅広い利用が見込まれる。同施設への出店理由について同社広報担当者は「マーケットの環境や施設の出店条件など、さまざまな条件が整ったため」と話す。

敷地面積は約3,500平方メートル。4階にはスタジオ2面、マシンジム、ゴルフレンジ、カルチャールーム3室を用意。第1スタジオは440平方メートルを超える「東北最大級」(同)の広さで、ニュージーランド発祥の「レスミルズプログラム」をはじめ、エアロビクス、ヨガ、ピラティスなど、多様なフィットネスプログラムを展開する。マシンジムには、同社オリジナルのIT健康管理システム「e-エグザス」に対応したフィットネスマシンを配備。「利用者がトレーニング履歴をいつでも簡単に確認できる」(同)という。

 5階にはヒノキ風呂、ミルキーバス(超微細気泡風呂)、サウナ、水風呂を備えた温浴施設を設ける。女性専用の有料サービス「エンダモロジー」「ゲルマニウム温浴」も。

 ターゲットについては、「スタジオで展開する多様なプログラムは、主に若い人たちのニーズに対応した内容となっているが、温浴施設、ゴルフ、カルチャーなども充実しているので、男女問わずシニアの方など幅広い層にご利用いただければ」と担当者。

 同社北関東支社の山口勝久支社長は「一人でも多くの方がファンになっていただけるよう、大型のスタジオ、駅直結立地、多彩なスタジオやカルチャーのプログラム、月額3,990円からの会員価格を用意している。多様なニーズに対応し、健やかな生活をサポートするとともに新たなライフスタイルを提案していきたい」と意気込む。

 営業時間は9時30分~23時30分(土曜=21時まで、日曜・祝日=20時まで)。火曜定休。

9月の大型連休の参考にも! 「紅葉めぐりと温泉宿」でリフレッシュ

8月24日13時47分配信 RBB TODAY

 今年は9月にも大型連休が控えている。「BIGLOBE温泉」では、人気の高かった温泉地の中から紅葉が美しい全国8ヵ所をピックアップする「紅葉めぐりと温泉宿特集」を公開した。

 「紅葉めぐりと温泉宿特集」では、昨年「BIGLOBE温泉」で人気の高かった温泉地の中から、層雲峡(北海道)や鳴子峡(宮城県)、昇仙峡(山梨県)など紅葉が美しい全国8ヵ所をピックアップ。各スポットの紅葉の見どころと見頃とともに、周辺の32軒の温泉宿を紹介している。

 また、温泉ソムリエ野添ちかこ氏が大浴場をはじめ客室露天風呂から紅葉を眺めたり、庭を散策して紅葉を楽しめる、おすすめの紅葉宿5軒を紹介している。美しい季節の移ろいや期間限定の贅沢を味わう旅の計画に活用できる特集となっている。紅葉の季節には少し早いが、9月の連休にも参考にもなる。

ポンプ故障で入浴料金値引き マキノ温泉「さらさ」

8月19日21時19分配信 京都新聞

 滋賀県高島市マキノ町のマキノ温泉「さらさ」は温泉水の利用ができなくなったため19日から、風呂の入浴料金を大人400円、小人200円にした。大人200円、小人100円値引きした。
 地下から温泉水をくみ上げるポンプが故障したためで、9月中旬の復旧をめざしている。

ツアープレーヤーたちの趣味<井戸木鴻樹>

8月17日11時21分配信 ゴルフダイジェスト・オンライン

先月の「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」で3日目に単独首位に立ち、優勝争いの末に2位につけ、2年ぶりのシード復活にほぼ当確ランプを灯したベテラン、井戸木鴻樹が一時期ハマっていたのがオオクワガタの収集だ。

フェアウェイキープ率1位は過去に5度。「ツアーいち曲げない男」が夏の練習ラウンドに限っては、ほとんどフェアウェイにいなかった?!“獲物”を求め、林に分け入り大きな木の幹をチェックしながら歩く。普段は苦痛なジョギングも、夏場は楽しみでならなかった。昆虫採集をかねて、嬉々として出かけて行ったものだ。

8センチ弱の大物を捕獲したこともあり、自宅には100匹を超えるクワガタを買っていた時期もある。「売ればけっこう儲かったかも」と笑うが実際には商売をしたことはなく、快く人に譲ったり、もっぱら趣味の域を出なかったが、当時はそれこそがゴルフの原動力でもあった。

収集を始めた翌年の2000年に、一度はシード復帰。「クワガタを励みに頑張っている。クワガタを見ていると、疲れも飛んでいく」と、そのとき41歳は少年のような笑みを浮かべていたものだ。しかし、2007年に家族に「家にアリが上がってくるからやめて」と言われ、泣く泣く手放したら皮肉にも、そのあと再びシード落ちの憂き目に。

不運も重なった。同年にはマッサージを受けた際に、整体師の力が強すぎて肋骨を骨折。シーズンを棒に振った。幸い特別保証制度が適用されて、翌年2008年の開幕から3試合で約53万円を稼げば賞金シードが与えられることにはなったのだが、その直前の2月にまた不幸が襲いかかった。

テレビの収録で訪れたマレーシアで、「美味しいビールを飲もうと思って」。空いた時間を利用して、汗をかきにジョギングに出た際に「穴ぼこ」に足を取られて大きく転倒。左足の甲を4カ所も骨折し、いざ3戦はすべて予選落ちでみすみすシードを逃してしまった。

20年来のつきあいという左手首の「手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)」も完治しておらず、昨年はまさにどん底……。大好きな銭湯で、「風呂に入ってる場合とちゃうやろ」と、遠慮のない地元ファンに叱責されたこともある。

「まあ、そらそうなんですけども・・・」と、口ごもりつつ「僕も風呂くらい入れさせてえな」と、ユーモアたっぷりに切り返したコテコテの関西人は、どんな境遇も笑って乗り越え、チャンピオンの藤田寛之に最後まで食らいつき、「まだまだ自分にもやれそうな気がする」と、若やいだ。

その姿に「格好良かった。思わず、応援したくなった」(宮本勝昌)と、他の選手たちも絶賛したいぶし銀のゴルフが、ツアーに帰ってくる。いまだにプロフィールの趣味の欄に「オオクワガタのブリーダー」と書き込む47歳は、クワガタの話しになると、目を輝かす。

マニアの間では“黒い宝石”とも呼ばれるオオクワガタ。その思いはゴルフに対するのとまったく同じで、「あと5年はレギュラーツアーでやりたい。僕にはこれしかないしね!」と、シニア入りも3年後に控えた今は、ゴルフ一筋。夢中で“白球”を追い続けている。

大阪児童福祉事業協会:虐待被害女性に、新拠点「そらまめ りんくう」開所 /大阪

8月15日16時0分配信 毎日新聞

 ◇働き、自立目指す 日本財団が支援、府内で2カ所目--泉佐野
 社会福祉法人・大阪児童福祉事業協会(大阪市天王寺区、田尻玄龍理事長)が、泉佐野市鶴原に、女性専用の自立援助ホーム「そらまめ りんくう」を開所した。同ホームは、親から虐待を受けるなどして入所した児童養護施設の退去年齢になっても、住居がなかったり、就職してもなかなか続かない15~20歳の若者を対象とした施設で、職員と生活を共にし、働きながら自立を目指す。女性専用のホームは、府内では大阪市平野区の施設に続いて2カ所目となる。【望月佑香】
 自立援助ホームは、1958年に誕生。全国に56カ所あり、うち女性専用は13カ所。「そらまめ」は2階建て民家(延べ約210平方メートル)を借り、改装した。6人までの入居が可能で、既に1人の入所が決まっている。入所者1人につき月20万円の支援を、日本財団(東京都港区)から受ける。
 居室は1人1部屋。女性の利用を意識し、全室で窓に淡いピンクのカーテンを備え、壁には風景画を掛けた。食事はダイニングリビングで一緒にし、風呂などは共用。
 同協会職員で、堺市の児童養護施設に30年勤務した川嶋靖之さんと保育士の経験のある妻の一子さんが常駐し、世話にあたる。靖之さんは「家主や自治会などの協力を得ることができた。近隣の住民の理解に感謝しています」と話している。
 入所には、費用として月3万5000円が必要。朝は自分で起きて出社する▽給与の半分は必ず貯金する--が規則となっている。入所後、勤め先がない若者には職員らがハローワークに同行し、仕事探しを手伝う。
 同協会アフターケア事業部長の藤川澄代さん(54)は「親から虐待などを受けた若者の中には、自立できない人もいる。大事にされているという意識が芽生えることが大事。女性と男性ではしかり方も違う。異性を意識する時期でもあり、女子だけで育てたい」と話す。
 問い合わせは、同協会アフターケア事業部(06・6765・3400)。

チャリティーイベント「箱根JAZZ温泉」-「樹種転換」テーマに9会場で開催 /神奈川

8月8日14時18分配信 みんなの経済新聞ネットワーク

 箱根のホテルやミュージアムなどの9会場で8月1日から「箱根JAZZ温泉」が開催されている。主催は箱根温泉旅館協同組合。(小田原箱根経済新聞)

 「足湯につかりながらジャズを聞く!」をコンセプトに今年で9回目を数える同イベント。これまで会場に足湯を設けるなどくつろいだ気分でジャズを楽しめるよう、さまざまな趣向を凝らしてきた。今年はテーマを、箱根の山を杉、ヒノキなどの針葉樹から小動物が多く生息できる広葉樹の森へ替えていく「樹種転換」。音楽を通じて100年後の子どもたちに残す森を育むためのチャリティーイベントとして9つの会場で展開している。

 スケジュールは、8月1日~29日(宮ノ下富士屋ホテル「Barヴィクトリア」)=ジャズピアノの生演奏、7日~9日(箱根ガラスの森「カフェ・テラッツア」)=カンツォーネとクリスタルトリオアンサンブル、13日~15日(山のホテル)=Makiko・M-TRIO、14日~16日(箱根ハイランドホテル)=稲葉社子・ピアノ・ギターのトリオ、16日(強羅公園噴水前広場)=北沢りか・原亜紀子・藤野ちか、22日(ポーラ美術館)=La vie cherie with 園山光博、25日(箱根ラリック美術館)=Cool Sweet Jazzなどを予定しており、メーンイベントは27日、彫刻の森美術館でジャズボーカリストの小野ひとみさんが出演して行われる。

 同協会青年部の中島さんは「夏の夕暮れ時、雄大な自然とアートに囲まれた環境の中で音楽を聴く箱根の夏の風物詩として定着してきた。このイベントを通じ環境保護と箱根の未来に注目してもらえれば」と話す。

 入場料や開催時間などの詳細はサイトで確認できる。

ミニバイヤーズガイド「マイルームで夏の夜空を堪能する」

8月4日20時30分配信 +D LifeStyle

 東京には空が無い、と言ったのは高村智恵子だが、狭いベランダから夜空を見上げたところで満点の星など見えるはずもなく、この角度なら見えるかもと期待した花火大会も隣の高層ビルに阻まれ音だけがむなしく聞こえてくる。ならばと電車に乗って出かけてみれば、雨で中止だったりして泣くに泣けない。

 だったらいっそ部屋の中で「夜空」を楽しんでしまおうじゃありませんか、そう、IT(というかおもちゃ)の力を借りて。

●お部屋で「たまや~!」

 手軽に花火を楽しみたいけど、そもそも庭がない。そんな住宅事情を考慮したユニークなオモチャが8月1日に発売されたばかりの「家(うち)あげ花火」だ。

 花火映像を投影するものだが、打ち上げ時、火の玉が上がる「ヒュー」という音まで再現するなど気分は本格派。自分で花火を組み合わせたり、オリジナルの花火が作れたり、ちょっとした花火大会気分が味わえる。1分間に100発もの花火を次々に打ち上げる「早打ち」、多くの打ち上げ筒を使ってたくさんの花火を打ち上げる「スターマイン」など凝った演出も可能だ。

 個人的には、BGMを用意し、壁にお城の絵でも貼って某テーマパークの花火のマネに挑戦してみたい。定価は1万5540円だが、アマゾンなどでは1万2000円弱で入手できる。「隅田川花火大会」など別売のカートリッジも豊富だ。

 ぜひ、ゆかたを着てラムネでも飲みながら日本の夏の夜に浸ってほしい。

●星空の誘惑

 夜でも星より明るい都心ではなかなか美しい星空など見るのは難しい。プラネタリウムは大好きだが、我々の生活パターンとは違う時間帯に上映されているケースがほとんどだ。

 だが、昨今では部屋でプラネタリウムが楽しめる良い時代になった。家庭用プラネタリウムの先がけで、さまざまなバージョンが発売されているセガトイズの「ホームスターシリーズ」。定番モデル「ホームスターPRO second edition」を中心に、1万円を切る手軽な価格で楽しめる「ホームスターPURE」、本格志向の「ホームスターEXTRA」、お風呂で楽しめる「ホームスターSpa」などのラインアップが揃っている。

 廉価版の「ホームスターPURE」だが、ボディが卵形で持ち運びがラクチンなうえ、機能的にも、上位機種との大きな違いは星空を横切る「流星」機能がない、回転(日周運動)機能が手動といった点くらい。

 天体ファンは男性が多いと思われるが、「ホームスター」シリーズの中で女性の人気が高いのが浴室用プラネタリウム「ホームスターSpa(スパ)」だ。

 特に「リゾートバージョン」では、本体を薄いピンク色にカラーリング。付属のフィルムもいわゆる星空にとどまらず、ニューカレドニアの7月の星空を再現したという「満天の星」、カラフルなサンゴの中を色鮮やかな熱帯魚が泳ぐ「南国の海」、紫色のラベンダーが湯船に広がる「ラベンダー風呂」など「癒し」空間作りに一役買ってくれそうなシチュエーションばかりだ。

 「ホームスターSpa」がユニークなのは、天井だけでなく浴槽内に投影することも可能な点で、お湯の動きにあわせて投影画像がゆらめき、ユニットバスでもイッキに別空間にワープできる。

 個人的には「HOMESTAR Spa」のマンタが泳ぐ「Deep Blue」がお気に入り。それは「夜空」なのかというツッコミはなしで。マンタの気分になれば、海中も夜空だ(たぶん)。ぜひ、雰囲気のある入浴剤とセットで癒しの夜空をたんのうしてほしい。

(+D plus)

「みなさんの清涼剤に」 水戸黄門の由美かおるが入浴シーン200回

8月3日13時8分配信 産経新聞

 TBSの人情時代劇「水戸黄門」で疾風のお娟(えん)を演じる由美かおるの入浴シーンが、かげろうお銀役を含めて通算200回に達した。由美は3日にTBS本社で開かれた記者会見で「視聴者の皆さんの清涼剤みたいに、見てくださってほっとしてもらう場面になってくれたらいいなと思い、演じてきた。でも、私はヌード女優じゃございません。アクションの方もみていただきたいですね!!」と笑顔で話した。

 見えそうで見えない清純なお色気という感じの入浴シーンは、今や「水戸黄門」の名物となっている。通算200回目は7月27日にスタートしたばかりの第40部第14話で、11月9日に放送される。撮影は既に7月28日に行われた。

 由美はこの日の会見で、「レギュラー出演するようになったとき(昭和61年4月28日放送の第16部第1話)の入浴シーンが印象的だった」と振り返る。

 「スタッフがスコップで掘った岩風呂が美しく、外で温泉に入っているようだった。でも、浅かったのでお芝居はやりづらかったんですけど…。(ご老公役の)西村(晃)さんらも一緒に入って。かなりインパクトありましたねえ」と懐かしむ。

 入浴の撮影では、湯あたりすることがないよう監督やスタッフが気遣い、撮影をできるだけ短時間で済ませようと努めている。特に湯加減の調節には気を配るという。夏は35度ほどで「水に近い感じ」(由美)だが、これでは湯煙が上がらないため、ドライアイスを撮影現場で仕込み、湯気を出す。冬には体温よりやや高めに設定しているという。

 スタッフはほとんど男性とあって「撮影ではいつも緊張する。自然と恥じらいますね」とほんのりほおを赤らめる由美。湯船につかるときには、素肌の上に水着を着用し、その上にベージュ色の布製のものを付けているそうだ。

 7月6日に行われた「水戸黄門」今シリーズの制作発表会見では、「日ごろはあまり長風呂はせず、バブルバスを楽しんでいる。さわやかなハーブの香りが好き」と明かし、入浴300回を目指すかについては、「ワーオ、もうふやけちゃうかもしれないわあ」とコメントしていた。

 由美は、入浴シーン通算200回と同じ回で、レギュラー出演700回も迎える。毎日欠かさず朝と夜に約10分ずつ、深呼吸しながらストレッチ運動を行ってきたことが、今も昔も変わらぬ美貌(びぼう)を保ち続ける極意だと話していた。