プラザファイブ:中核店舗が決まる 山鹿に「レッドキャベツ」 /熊本

2月5日17時2分配信 毎日新聞

 山鹿市の中心市街地の再生を目指して再建計画が進められているプラザファイブ商業ビルのキーテナントに食品総合スーパー「レッドキャベツ」(山口県下関市、岩下良社長)の出店が決まった。再建計画決定から2年、中核店舗進出交渉が難航していただけに「これで市の『顔』の再建に弾みがついた」と関係者の喜びは大きい。
 出店に関する覚書調印式は2日、山鹿市役所で中嶋憲正市長が立会い、岩下社長と坂元博二・プラザ建替組合理事長、落合克典・協同組合山鹿温泉商店街理事長が調印した。
 レッドキャベツは、4階建て商業ビル(延べ6800平方メートル)の2階に入居、売り場面積は990平方メートルで、従業員は70人を予定。年商10億円を見込む。現在、熊本市の2店など山口、九州で38店を展開している。
 プラザファイブは市営温泉「さくら湯」や商業施設、住居が入居する複合施設で1975年に開業した。老朽化などから07年、国の中心市街地活性化基本計画に基づき、商業ビル改修と「さくら湯」の解体再建を2本柱に再建計画が決まった。
 商業ビル改修再建は総事業費18億円(国と市で計7億円補助)をかけ3月に着工、11月中のリニューアルオープンを目指している。
 中嶋市長は「厳しい経済状況の中での出店決断に感謝する。プラザ再建にめどがつき、「さくら湯」復元もこれでスタートできる」と語った。【西東靖博】

銀の国・新百景:大正ロマンの窓の外 夕闇迫る出湯の町 /島根

2月5日17時1分配信 毎日新聞

 温泉津温泉(大田市温泉津町)はわが国で唯一、世界遺産に登録された出湯(いでゆ)の町だ。筋向かいに並ぶ「薬師湯」と「元湯」。2軒の外湯が、それぞれの源泉を大切に守り継いできた。
 薬師湯に隣接する木造2階建ての旧館は、1919(大正8)年の建築。07年春、脱衣場を隔てていた男女の壁を取り払い、喫茶店「内蔵丞(くらのじょう)」(内藤央真さん経営)が誕生した。どっしり落ち着いた調度品の数々が大正ロマンの設(しつら)いを一層引き立てている。
 窓際から、夕闇迫る温泉街を眺めた。前に見える旅館の灯(あか)りが刻一刻と輝きを増す。裏手にある厨房(ちゅうぼう)の戸が開いたり閉まったり、人の出入りがさっきより活発になってきた。
 カランコロンと懐かしい下駄(げた)の響きが近づいてくる。ガラス窓の外を、浴衣に着替えた旅人が外湯目指して通り過ぎて行った。【船津健一】

芸妓芸能まつり:岩室温泉で「春の舞」 /新潟

2月5日13時1分配信 毎日新聞

 岩室温泉に春を告げる芸妓(げいこ)芸能まつり「よりなれ岩室 春の舞」が3日、新潟市西蒲区の「ゆもとや」で行われた。芸妓約40人が日ごろ、けいこに励んできた三味や長唄、踊りなどを披露するもので、毎年会場を替えて開き、今年で14回目。
 大広間を埋め尽くした約380人の観客を前に、芸者衆が三味線や唄に合わせて、祝い唄を中心にあでやかに舞った=写真、日報連会員・池田友好さん撮影。最後は、ご当地ソング「岩室甚句」で締めくくった。
 三条市から見に来た女性は「娘に誘われて初めて見ました。普段はお座敷に呼ぶ機会もないので、見事な舞を鑑賞させてもらい楽しかったです」と話した。

経済情報:IGR、地域医療ラインのタクシー優待を拡充 /岩手

2月5日12時2分配信 毎日新聞

 IGRいわて銀河鉄道は2日、金田一温泉から盛岡を結ぶ列車「地域医療ライン」利用客を対象に、盛岡駅から病院まで往復するタクシー料金の優待券発行を始めた。それぞれ1割引きになる。IGRは岩手中央タクシーと提携、既に岩手医大付属病院などまでの定額プランを行っている。新たに盛岡駅改札横に同タクシーの無料電話を設置、利便性を高めた。IGR(電話019・652・9801)。

かんぽの宿問題 日本郵政に「報告要求」 鳩山総務相が最後通告

2月4日18時48分配信 産経新聞

 日本郵政が所有する「かんぽの宿」70施設のオリックスグループへの一括譲渡問題で、鳩山邦夫総務相は4日、日本郵政に対し入札の経緯などの報告を行うよう要求した。日本郵政株式会社法に基づく措置で、16日までに十分な回答が得られない場合は、総務相の権限に基づく立ち入り検査に踏み切る。日本郵政が契約書の開示などを拒否してきたため「最後通告」を突き付けた格好だ。

 報告要求は「不透明な入札経緯」(鳩山氏)を解明するためで、入札に応じた他の26社の入札価格などの開示を求めている。鳩山氏は報告要求後、記者団に対し「(譲渡額109億円に対し)400億円以上で応札した会社もあると聞く。恣意(しい)的な選定があったのではないか。報告で明らかにならなければ、立ち入り検査もありうる」と述べた。

 日本郵政は政府が株を100%保有し、日本郵政株式会社法15条は、総務相の判断で業務報告をさせたり、同省職員が同社に立ち入りして帳簿や書類、物件を検査できると定めている。

 「かんぽの宿」問題は4日の衆院予算委員会でも取り上げられ、出席した日本郵政の西川善文社長は「ゼロから検討する」と答弁し、オリックス側への譲渡断念を重ねて表明した。

 国民新党の下地幹郎衆院議員は、旧日本郵政公社時代の平成19年3月に沖縄県内の施設が不動産会社に1000円で売られ、その後に学校法人に4800万円で転売されたことを明らかにした。

 一方、譲渡対象に含まれた「かんぽの宿 有馬」(神戸市)がある有馬温泉観光協会の当谷正幸会長が4日、鳩山氏をたずね、「オリックス側への一括売却ではなく、地元で引き受けることも考えている」とする要望書を手渡した。

浦スイーツ王選手権:新たな“食”を発掘 23日まで作品募集 /大分

2月4日17時3分配信 毎日新聞

 「丼海道」などで県南3市の観光PRを進めている「日豊海岸ツーリズムパワーアップ協議会」(事務局・佐伯市観光協会)は、津々浦々の食材を使ったおやつを発掘する「浦(URA)スイーツ王選手権」を開く。新鮮な魚介類とは違う、「浦スイーツ」を今月23日まで募集している。決勝大会は語呂合わせで「スイーツの日」の3月12日に佐伯市蒲江の県マリンカルチャーセンターで行う。
 同協議会によると、丼海道、すし海道、イセエビ海道などの売り込みで「新鮮な魚介類なら日豊海岸へ」というイメージは定着しつつある。だが、ミカンやカボス、ハウスビワ、ブルーベリー、マンゴーなど、まだまだ生かされていない食材があるという。これらを新たな食の魅力につなげようと、企画した。
 予選は書類選考。スイーツの名前や特徴、作り方などとともに写真を添付して応募する。この中から作品を絞り、決勝大会で決める。
 審査委員長を務める同市内のフランス料理店シェフ、河野辰也さんは「食材として海の中に目を向けてみるのもいいかも。決勝大会では、すべてを完食して味を比べます」と話している。
 応募資格は県内か宮崎県の在住者(団体も可)。最優秀賞は賞金5万円と由布院温泉ペア宿泊券など。同協議会0972・23・1101。【古田健治】

金融経済概況:1月「弱い動きが拡大」 日銀松山支店が下方修正 /愛媛

2月4日17時3分配信 毎日新聞

 日銀松山支店は3日、1月の県金融経済概況を発表し、概観を前月の「業種や地域間のばらつきが広がる中、弱めの動きとなっている」から「弱い動きが広がっている」に下方修正した。
 需要動向の変化を見ると、個人消費では乗用車販売の減少が、普通車や小型車から軽自動車に広がった。観光は道後温泉など主要宿泊施設の客数が低水準だった昨年並みにとどまり、主要観光施設の入り込みも総じて見れば伸び悩む。住宅投資は着工戸数が基調としては弱めの動き。
 産業別の動きは、農業は08年産温州(うんしゅう)みかんを通期でみると、出荷量は前年を下回ったものの平均単価が持ち直し、出荷額では上回った。中晩柑(かん)類は出荷量、平均単価とも前年比プラスで、かんきつ類全体でも出荷額は前年を上回っている。
 繊維は、産業資材用途の生産が減少傾向を強めた。縫製品の出荷は前年を大幅に下回って推移している。紙パルプは、印刷用紙と板紙、新聞用紙が低操業を続ける。家庭紙の出荷は、買い控えの反動もあり一時的に増えたが基調としては減少。化学製品は多くの用途で低操業。鍛工品・鋳物生産は、農業用機械部品が減少に転じ、自動車及び建設機械用部品の操業度が一段と低下している。電気機械は半導体の操業度が低下し、液晶用部品は低操業を続けている。【古谷秀綱】

SL人吉:知って! PRグッズ続々登場--人吉市 /熊本

2月4日17時3分配信 毎日新聞

 4月25日に運行が始まる「SL人吉」(熊本―人吉間)をより多くの人に知ってもらおうと、人吉市や人吉温泉観光協会などが「SLグッズ」を続々と作製し、PR活動に力を入れ始めた。
 人吉温泉観光協会と県球磨地域振興局などで作る肥薩線100周年記念実行委員会は、九州新幹線やSL人吉の客車のデザインを手がけた水戸岡鋭治氏(東京都)に依頼した特製ののぼりを450本作った。人吉駅前や市中心部で掲げる予定。また、沿線の観光地などを紹介する観光リーフレットも12万枚作製し、九州各県のJRの駅などで配布する。
 国宝・青井阿蘇神社とSLのイラストが入ったうちわ、SLをかたどったミニマグネットも完成した。現在は旅行業界関係者向けの宣伝用で非売品だが、4月25日の一番列車の乗客に記念品として配る予定という。
 人吉市観光振興課は「SL運行を観光振興につなげたいが、特に県外での認知度が低い。JRなどと協力してSL人吉の存在を広めたい」としている。【高橋克哉】

「城の崎にて」舞台無残、志賀直哉ゆかりの桑が雪で折れる

2月4日16時53分配信 読売新聞

 兵庫県豊岡市城崎町の城崎温泉街の上流約2キロにある志賀直哉(1883~1971)ゆかりの桑の木の枝が、今冬の大雪で折れ、無残な姿になっている。5年前の台風で倒れたという幹の一部も横倒しになったまま。志賀の代表作「城の崎にて」に登場した木の2代目で、小説の舞台の一つとして訪れる観光客もいることから、城崎温泉観光協会は「関係機関と協議し、対応を検討したい」としている。

 桑の木は、温泉街から同市竹野町へとつながる県道沿いにある。高さ約4メートルのところで幹から分かれている枝が折れ、地面に垂れ下がった状態で放置されている。1月に20センチ以上の積雪があり、枝に積もった雪の重みで折れたらしい。

 「城の崎にて」は、電車にはねられた志賀が1913年に城崎温泉で養生した体験を基に書いた短編小説。桑の木は「ある一つの葉だけがヒラヒラヒラヒラ、同じリズムで動いている」などと描写された。

 志賀は、温泉街で蜂やネズミ、イモリの死を見つめ、自分の生と重ね合わせた。郊外にも散策に訪れ、静寂の中で1枚の葉だけが動く桑の木を見上げたという。

 小説で描写された温泉街をたどるスポットの一つとして訪れる観光客もいることから、県道には「志賀直哉ゆかりの桑の木」という案内板も設置されている。市城崎総合支所は「桑の木は市の管理ではないが、観光協会などと話し合いたい」としている。

特産の壬生菜入り巻きずし人気 スプリングスひよし

2月4日12時19分配信 京都新聞

 節分の3日、南丹市日吉町中の温泉複合施設「スプリングスひよし」では、地元特産の壬生菜を使った巻きずしづくりに大忙しだった。
 同施設では、壬生菜や地元産の米、シイタケなどを使った巻きずし2種類を売り出している。1日からの3日間で計約600本を販売したといい、調理場では、調理員が手際よく巻き続けていた。
 不景気にもかかわらず、2種類のうち高額な「海鮮ジャンボ巻」が昨年よりも多く売れる傾向といい、同施設は「景気が悪いだけに、縁起をかついで豪華な巻きずしを購入しているのでは」と話していた。