由美かおるが「水戸黄門」を卒業記事を印刷する

 TBS系の時代劇ドラマ「水戸黄門」(月曜午後8時)で、24年間レギュラーを務めてきた女優由美かおる(59)が、12日スタートの第41部限りでドラマを“卒業”することが4日、分かった。86年4月の初出演以来、名物の入浴シーンを200回以上演じるなど“お色気担当”として、番組に欠かせない役柄だったが、本人が決意したという。今作の第41部は、従来の6カ月ではなく3カ月放送のため、6月28日放送回で、還暦を待たずして、お風呂シーンを“引退”する。

 5日に緊急会見を開き、由美が自ら本音を語る予定だ。

 [2010年4月5日6時0分]

【大阪杯】パドゥシャ、衰え知らず!

 「大阪杯・G2」(4日、阪神)

 競馬界はオジサンパワー真っ盛りだ。オーシャンSから先週の高松宮記念まで、目下4週連続で7歳以上の馬が重賞Vを果たしている。仁川のG2戦にも、ホッコーパドゥシャ、サクラオリオン、フィールドベアーとベテラン3頭がスタンバイ。そろって、衰えの2文字とは無念だ。熟練のフットワークでターフを駆け抜け、世のオジサンファンを勇気づける!

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 たるんだおなかは戻らない。寒くなれば関節が痛み、暑くなれば汗がしたたり落ちる。昼はカップラーメンで飢えをしのいで、家に帰れば娘より先にお風呂に入れない…。人間界ではつらい立場のオジサンだが、今年の競馬界は違う。ベテランが元気いっぱい。仁川のG2に挑む、8歳馬ホッコーパドゥシャも衰えなど全く感じさせない。

 昨年の3月、浜田厩舎の定年解散により村山厩舎へと転厩した。転厩2戦目の福島民報杯をレコード勝ちすると、新潟記念で重賞初V。サマー2000シリーズのチャンピオンとなった。「転厩したときは夏に弱いと聞いていたが、そんなことはなかったみたい」と村山師はタフさをたたえる。その後の3戦は凡走が続いたが、前走の中京記念ではメンバー最速の上がりで鋭く伸びて3着。14キロのシェイプアップが奏功し、本来の鮮やかな決め脚を取り戻した。

 近年は存在感を増す一方の高齢馬だが、特に3月は重賞で勝ち星を量産した。今年行われたJRA平地古馬重賞22戦のうち、世代トップの7勝をマークするなど快進撃。オーシャンSから先週の高松宮記念まで、4週連続で7歳以上の馬がGタイトルを獲得している。

 元気といっても年齢は重ねた。指揮官は常に馬体のケアを最優先に行っている。「ケイコも攻めて攻めてじゃなくて、いかに調子をキープしていくかがカギ。大阪杯は1頭だけ抜けている感じだが、あとはドングリの背比べ。ここで上を目指したい」。今後は休養を挟んで、今年もサマー2000シリーズに向かう予定。春を最高の形で締めくくり、エネルギッシュに太陽の季節へと繰り出す。

進学巡り口論、母親刺した疑い少年逮捕

京都市山科区で、中学校を卒業したばかりの15歳の少年が、進路をめぐって口論になった母親の腹を包丁で刺し、重傷を負わせたとして逮捕されました。

 31日午前9時20分頃、京都市山科区の病院から、「病院に来た女性が包丁で息子に刺されたと話している」と警察に通報がありました。

 警察官が女性の自宅に駆けつけたところ、15歳の長男が興奮状態で「口論になって母親を刺した」と話したことから、殺人未遂の疑いで緊急逮捕しました。

 母親は夫が病院に連れて行き、命に別状はないということですが、腹を6センチほど切られていて重傷です。

 少年は今月、中学校を卒業したばかりで、高校への進学をめぐって母親と口論になり、風呂の脱衣場で母親の腹を包丁で刺したということです。警察は動機などについて少年から詳しく事情を聴いています。(31日13:41)

仕分けるな!たけし、蓮舫議員にダメ出し

「どうも、宇宙飛行士の野口五郎です」。宇宙服でおどけるたけしが、宇宙開発事業の予算削減反対を叫んだ。

 4月5日放送の「ビートたけしのTVタックル 直撃3時間SP」(後7・0)の企画で訪ねた場所は、JAXAの筑波宇宙センター。「おいら、明大理工学部出身だから宇宙とかロケットが大好きなんだよ。予算削減するんじゃない、あと1000億つけろ!って言ってやる」と意気込んだ。

 昨年、事業仕分けの削減対象となったJAXAの予算が本当にムダなのかを見極めるために、たけしはさまざまな施設を体験。ロシア・ソユーズの帰還カプセルの展示品や、宇宙ステーション用に日本が初めて作った有人施設「きぼう」の運用管制室などを見て歩いた。

 たけしは「やっぱり、科学の最先端だな」と再確認。昨年11月、次世代スーパーコンピューターの開発予算を検討する際、世界一を目指す日本の研究に対し、「2位ではダメなのか」と発言した蓮舫議員に、痛烈なダメ出しだ。

 女仕分け人がタレントだった1990年から2年間、バラエティー番組「スーパーJOCKEY」でたけしのアシスタントを務めた仲だけに、黙っていられなかった。

 「当時、蓮舫はオレと一緒に熱湯風呂に水着着て入ってたのに、何言ってんだ! スーツに襟立てて、スナックのママみたいな格好して」と茶目っ気たっぷりにほえた。

 続けて、真剣なまなざしで「スーパーコンピューターに限らず、なんでも1位にならなきゃ金もうけできないじゃない。2位になったら他から買わなきゃいけないぜ。研究開発に金使わない国はダメになる」と熱弁。「仕分けしてもいいけど、やっちゃいけないことはダメ。知らないことには口出すなっていうのはあるよ」と語気を強めた。

 ただ、最後はたけしらしく「鳩山首相のお母さん、1000万円でもいいから宇宙事業の予算にちょうだい」と“子ども手当”を懇願していた。

次長課長・河本、4月に第2子「楽しみ」

お笑いコンビ、次長課長の河本準一(34)が30日、都内で開かれた競技用ヨーヨー「ハイパーヨーヨー」の新機種発売記念イベントに出席。4月中旬に第2子の女児が誕生予定だが、「女の子はホンマ欲しかったので、ムッチャ楽しみ。長男と3人で風呂に入りたい」と目尻を下げつつ、「名前が厄介。僕は2文字派で、奥さんは3文字派。意見が合わなくて…」とボヤキも。

【集う】「マンガ大賞2010」授賞式

□3月17日、東京・有楽町のニッポン放送イマジンスタジオ

 ■主人公はイタリア人の夫のイメージ

 古代ローマ人の男が、浴場を通じて現代日本の風呂や温泉にタイムスリップしてくる。フルーツ牛乳や温泉卵…目に飛び込んでくる「文明」に衝撃を受ける主人公が、ローマに戻って“風呂革命”を起こしていく-。

 書店員ら漫画好き有志が選ぶ「マンガ大賞2010」はポルトガル在住の漫画家、ヤマザキマリさん(42)の「テルマエ・ロマエ」(エンターブレイン)に決まった。都内で開かれた授賞式で、本人はネット電話を通じて喜びの言葉や“異色作”誕生の経緯を語った。

 3回目を迎えた同賞は、昨年刊行された漫画のうち、最新刊が8巻以内の作品を対象に90人近い有志の投票で決まる。

 掲載誌「コミックビーム」の奥村勝彦編集長は、いろんな漫画の“こわもてキャラ”のモデルとしてファンの間では有名な名物編集者。一糸まとわぬ彫刻風のローマ人が目をひく単行本の表紙について、「風呂に入るのに体を隠すのは、教育上よろしくない。風呂入るときは裸や。そんなものを規制するのはやぼ」と漫画そのままのキャラを発揮し、笑いを誘っていた。

 ヤマザキさんは「実感がしみじみわいてきて涙が出てきました」と感慨深げ。「ローマ人はお風呂好きだったのに、現在の欧州には公衆浴場が全くない。『何で?』という憤りや(海外生活で)日本のお風呂に対する渇望から生まれてしまった作品」と語った。

 イタリア人の夫は「大のローマおたく」とか。「イタリア人にしては珍しく、硬派で融通のきかない性格。漫画のキャラにしたらおかしいだろうなあと常々思っていた。(主人公は)主人のイメージが大きく、若干私の理想を加えながら描いています」と明かしたいたずらっぽい笑顔には、夫を慕う「妻」の姿が見え隠れした。(三品貴志)

08年不慮の事故死、高齢者7割 65歳以上が占める

転倒・転落や交通事故など「不慮の事故」による死亡が2008年は3万8153件となり、うち65歳以上の高齢者が2万7664件と72・50%を占めたことが4日、厚生労働省の統計で分かった。1998年に比べ総数はほぼ横ばいだが、高齢者の構成比は57・29%から約15ポイント高くなった。

 厚労省人口動態・保健統計課は「高齢化に伴い不慮の事故で亡くなるお年寄りも増えているのだろう。事故防止を心掛けてほしい」としている。

 原因別では、食べ物をのどに詰まらせるなどの窒息が9419件と最多。ほかには、減少傾向にあるものの交通事故が7499件、転倒・転落が7170件、浴槽でおぼれるなどの水死が6464件と続いた。

 家庭での事故死は1万3240件で、交通事故の件数を除く全体の43・19%。内訳は水死4079件、窒息3995件、転倒・転落2560件など。水死は10年前の2973件から1・37倍に増えており、高齢者の自宅の風呂場での事故が多いとみられる。

 厚労省は出生率や死亡数などの人口動態統計を毎年まとめているが、特定の観点から項目を絞り込んだものを特殊報告として不定期で集計。

食べ物による窒息、不慮の事故死の原因トップ 厚労省

厚生労働省は4日、風呂場での水死や転倒など「不慮の事故」による死亡の分析結果をまとめた。2008年は3万8153人で、最近10年余りは4万人前後で推移。高齢者の増加を反映し、食べ物を詰まらせる「窒息」が原因のトップになっている。

 厚労省が毎年公表している人口動態統計のデータを分析した。それによると、08年の死因で「不慮の事故」は全体の3.3%で、がんや心疾患、脳卒中、肺炎に次いで5番目に多かった。08年の不慮の事故死の内訳では、窒息の9419人が3年続けて最多。交通事故の7499人、転倒・転落の7170人、水死の6464人と続く。

 05年まで最多だった交通事故は、1995年から半減した一方、窒息は3割増、転倒は2割以上増えている。死亡率自体は下がっており、同省は「リスクが増加したのではなく、死亡率の高い高齢者が増えているため」(統計情報部)と見ている。

 都道府県別に人口10万人あたりの死亡率を見ると、08年は全国平均が30.3人に対し、高知が53.3人と最多。秋田が47.8人、富山が46.9人と続いた。最も低いのは沖縄の19.6人だった。

脳卒中患者、院内歩こう…退院後の自立考え奨励

八鹿病院で実施、回復早まる
 兵庫県養父市八鹿町の公立八鹿病院で、脳卒中で足が不自由になった入院患者に対し、介護や看護の職員も加わった機能回復訓練(リハビリ)が効果をあげている。

 訓練時間だけでなく、病室と院内の食堂やトイレなどとを往復する際、できるだけ車いすではなく、装具を着けるなどして積極的に歩くようにしているのが功を奏しているという。同病院は「退院後の介助も考慮し、できるだけ患者が自立できるように努めたい」としている。

 同病院回復期リハビリテーション病棟は定員50床で、他の医療機関を含めて発症直後に入る急性期病棟から患者を受け入れている。2001年からは理学療法士らだけでなく、看護師や介護職員も患者に付き添って訓練時間以外も装具を着けたり、専用のつえをついたりして患者に歩いてもらった。

 脳卒中で脚などに重度のまひがあった男性(74)の場合、入院時は後ろから抱え込むように支えられても2、3メートルしか歩けなかったが、3か月後には装具なしで歩けるようになったという。別の男性(62)も支えてもらっても歩行距離は数メートルだったが、4か月後には装具とつえで病棟内を歩き、介助なしで風呂にも入れるようになったという。

 同病院には回復期病棟に14人、病院全体でも47人の療法士が配置され、公立豊岡病院の15人を上回っている。リハビリテーション科担当の嘱託医を務める同病院名誉院長の谷尚さん(81)は「退院後に患者が自立しないと家族の介護負担が大変で、結局、施設に入ることになる。転倒など事故の心配もあるが、できるだけ自立できるよう支援していきたい」と話している。

(2010年3月15日 読売新聞)

インドネシア→日本:「介護福祉士」目指し/上 お年寄りが笑顔に /山形

◇3年後、試験不合格なら帰国
 風呂から上がり、椅子に腰掛けたお年寄りの女性の髪にドライヤーをかけ、丁寧な手つきで、くしを通す。女性は心地よさそうに目を閉じた。ぬれた髪が乾けば、ミルクの入ったコップを、そっと女性の前に置いた。

 山形市の特別養護老人ホーム「ながまち荘」(峯田幸悦荘長)で働き始めた県内初のインドネシア人介護福祉士候補者、アグンさん(25)とドゥイさん(24)の日課だ。デイサービスの利用者の世話を始めて、もう2カ月。手つきはずいぶんさまになってきた。「山形弁、おらだが教えてけらんなねっだなー」「めんごいのー」。2人に声をかけるお年寄りの表情が緩む。

 「お年寄りにとっては孫のような年齢。2人は言葉がまだ不自由で生活もままならない。でもそのため逆に『ものを教えてあげなければ』とお年寄りにも張りが出てきた」。ながまち荘の岩崎勝也介護支援専門員は話す。そして「デイサービスはお年寄りと話し、笑顔を引き出し喜んで帰ってもらうことが大事。2人は意識せずにそれができている」と評価する。

 ながまち荘に来る前に半年間日本語の研修を受けたが、込み入った会話や介護の専門用語などは、まだまだ勉強が必要だ。イスラム教徒の2人はお祈りが1日5回。豚肉は食べず、アルコールは口にしない。異なる文化や食生活、習慣にも慣れなければならない。とはいえ、アグンさんは「山形弁が分からないけど、教えてもらえる」、ドゥイさんも「みんな優しい人で安心した」と柔和な表情を見せる。

 だが2人は、3年間実務経験を積んだ後の13年に、介護福祉士の試験を受けなければならない。日本人でも合格率は50%と高くない。ところが、その試験に1回で合格できなければ、2人は帰国しなければならない。一方の受け入れ施設にも人的、経済的負担がかかる課題もある。

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 日本との経済連携協定(EPA)に基づき、08年度に始まったインドネシア、フィリピンからの介護福祉士候補者受け入れ。全国では現在480人が働いているが、県内では今年1月に、ながまち荘が受け入れた2人が初めて。ながまち荘の取り組みから、問題の所在を探った。【釣田祐喜】