山中観光事業:「よしのや依緑園」営業停止、破産へ 民事再生の手続き不調 /石川

12月19日17時1分配信 毎日新聞

 ◇負債23億円にも
 加賀市・山中温泉の老舗旅館「よしのや依緑園」を経営する「山中観光事業」(同市山中温泉南町、中曽根弘和代表)は18日、旅館の営業を停止し、破産手続きに入った。帝国データバンク金沢支店によると、負債総額は約23億円の見込み。
 同旅館は「創業800年」をうたい、かつて昭和天皇ら皇族や政財界人も泊まった格式を持つ。しかしバブル崩壊後の観光客減などで、96年に約9億5000万円あった売上高は落ち込み、バブル期の積極投資も重荷で、資金繰りが悪化。昨年9月に金沢地裁小松支部が民事再生手続き開始を決定したが、景気悪化で支援企業のめども尽き、営業継続を断念した。【野上哲】

交通安全キャンペーン:安全運転心がけて 徳島自動車道でユズ渡し呼びかけ /徳島

12月20日16時1分配信 毎日新聞

 年末年始の重大事故を防止しようと、帰省で利用客が増える徳島自動車道・徳島料金所下り線(徳島市応神町古川)で19日、交通安全キャンペーンが行われた。参加者は冬至のユズ風呂にちなんだユズを手渡し、ドライバーにシートベルトの着用などを呼びかけた。
 西日本高速道路職員や高速道路交通警察隊、交通安全ボランティアら約50人が参加。野球の四国・九州アイランドリーグ・徳島インディゴソックスの2選手も加わり、「譲り合いの気持ちで」と声を掛けながら、ユズやチラシ入りの袋を手渡した。
 年末年始を前にした冬至の時期に実施しており17回目。西日本高速道路は「帰省などで重大事故を起こさないよう、安全運転を心がけてほしい」としている。【井上卓也】

レジオネラ菌:山武・市営施設の温泉で検出 基準の7300倍、使用中止 /千葉

12月20日13時1分配信 毎日新聞

 山武市美杉野の市営施設「さんぶの森元気館」で、天然温泉の浴槽から国基準の7300倍にあたるレジオネラ菌が検出されていたことが分かった。15日から天然温泉の使用を中止している。これまでに健康被害の届けはないという。
 元気館は、市の健康づくり支援センターと老人福祉センターの複合施設として05年にオープン。温泉浴場やプール、サウナ、トレーニングルームなどを備えている。
 加瀬英男館長によると、年6回、天然温泉、人工温泉、水風呂の3カ所で水質を自主検査しており、11月17日の検査では問題はなかったという。今月3日の県山武保健所の定期検査でレジオネラ菌が検出された。
 現在、浴槽や配管、原泉水の貯蔵タンクなどの洗浄を徹底しているという。加瀬館長は「考えられない結果。利用者に不安を与え大変申し訳ありません。安全を確認後、なるべく早く再開したい」と話している。【吉村建二】

信州・愛でたい:長野の加賀井温泉・一陽館 /長野

12月20日12時1分配信 毎日新聞

 ◇黄金湯わく自慢の源泉
 長野市松代町東条の加賀井温泉・一陽(いちよう)館には「隠し湯」の名がしっくりくる。上信越自動車道の長野インターチェンジを降り、田園地帯をしばらく走ると古めかしい木造建物が見えてくる。この裏手に、赤茶色に濁る黄金湯がわき出る自慢の源泉がある。
 初めての客が湯船につかろうとすると、同館社長の春日功さん(73)が泉質から地域の歴史まで丁寧に講釈してくれる。実はこの人、東京海洋大の元教授。退官後に、昭和初期に父が創業した温泉宿を継いだという。
 宿泊部門は休業しているが、男女別の湯殿、混浴の野天風呂、それに休憩用の大広間が利用できる。浴場にせっけんやシャンプーなどはなく、まさに湯治場の風情だ。
 湯殿は柱なしのつり天井。縦7メートル、横2メートルの浴槽があり、広々としている。毎分200リットルの湯がかけ流し。湯をすくう黄色い「ケロリン」のおけは、見事な茶色に染まっていた。皆、首までどっぷりと湯船につかって、静かに目をつぶっている。これが“流儀”のようだ。
 野天にも温泉水が注ぎ込まれている。空気と混ざって真っ茶色になった湯の中で、初老の常連客たちが談笑する姿が印象的だった。
 効能は神経痛、糖尿病、皮膚病、肩や腰の痛みなど。温度は湯殿41度、野天37度とぬるめ。野天では2時間以上つかる人も目立つ。
 年中無休。営業は午前8時~午後8時。休日は関西からも客が訪れるが、旅行会社のツアーは断っているという。「けがを癒やしに来るお客さんが入れなくなるから」と春日さん。そのこだわりが無性にうれしかった。【竹内良和】

ゆず湯:すべすべ あすまで河津町営温泉 /静岡

12月20日11時1分配信 毎日新聞

 河津町の町営日帰り温泉「踊り子温泉会館」(同町峰)と「サンシップ今井浜」(同町今井浜)で、ゆず湯のサービスが冬至の21日まで行われている=写真。
 同町は毎年この時期、二つの温泉施設で、近くの農家が提供する新鮮で香りの強い地元の露地物を毎日20キロ、3回に分けて入れている。同館の常連で同町谷津の主婦、樋口智子さん(30)は「いつもより一段と体が温まり、肌がすべすべします」と、ゆずの香りがいっぱいの露天風呂を楽しんでいた。【中村隆】

下関市市民生活意識調査 71%が「苦しくなった」 切り詰めは衣服、娯楽、食費

12月20日7時7分配信 西日本新聞

 下関市は本年度の「市民生活についての意識動向調査」の結果を公表した。「現在の生活実感の変化」については、回答者の71、1%が「生活が苦しくなった」と答えた。

 調査は今年7月25日から8月10日まで、市内1800世帯を対象に実施。1727世帯(人)から回答を得た。回答率は95、9%だった。

 「苦しくなった」と回答した人のうち、家計圧迫の原因のトップは「ガソリン代を含む交通費」で、次いで「収入減」「光熱水費」の順だった。調査をした市消費生活センターは「調査を実施した時期がガソリン値上げの最中だったので、交通費の負担感が大きかったようだ」とみている。

 「物価上昇に対して切り詰める費用」(上位3項目選択)では「衣服費」「娯楽費」「食費」がトップスリーで、いずれも回答の5割弱を占めた。家計を助ける対策としては「電灯などをこまめに消す節電」が6割を超え「風呂の残り湯の活用など節水」が続いた。

 同センターは「合理的な食費管理などで家計の健全化を図る意図がうかがえる。省エネが家計に結び付く実感も顕著になっている」と分析する。

 一方で「賞味期限・消費期限間際の食品を購入するか」との質問には58、8%が「値引きしてあれば購入」と回答。「購入しない」は29、7%で「購入する」は11、6%だった。レジ袋の有料化については53%が賛成で、反対は15%だった。

 同センターは「賞味消費期限間際の食品購入には物価高を反映した消費行動が現れており、有料レジ袋については環境保全への市民意識の高さがうかがえる」という。

この5人、なかなか侮れません――「LEGEND of CHUSEN ‐誅仙‐」GMガールズ来襲

12月19日19時3分配信 +D Games

 シーアンドシーメディアが運営中のMMORPG「LEGEND of CHUSEN ‐誅仙‐」(以下、誅仙)では、「GMガールズ」と呼ばれるGMの仕事をサポートする女性タレント5名が在籍している。彼女たちは、それぞれがテレビや雑誌で活躍しながらも、ゲーム内では5つの派閥に分かれて日々出没してはイベントのお手伝いにいそしんでいる。

 「LEGEND of CHUSEN -誅仙-」は、中国で大ヒットしたネット小説「誅仙」の一途な愛のため、暗い過去をおとした主人公と2人の美しいヒロインが織り成す、愛と憎しみ、別れとめぐり会いが描かれる重厚な背景を持つ。一定のレベル後に、見習いから青雲門、鬼王宗、黒仙道、天音寺、鈴幻衆といった異なる派閥に加入することができる「派閥システム」のほかに、プレイヤーの基本属性をアップさせ、スキルレベルを上げることができる「法宝システム」、 美麗で迫力のある「スキルグラフィック」 、少数単位からコミニケーションが楽しめる「家族システム」により、プレイヤーはファンタジー小説がもたらした壮大な世界観を体感することができる。また、天竜派、地竜派にそれぞれ6名ずつのチームに分かれ、特殊フィールドにて競いあうパーティー単位でのPvPや大規模戦も用意。アイテムの精錬や騎乗ペットでの戦闘、飛行をすることもできる。

 今回、この青雲門、鬼王宗、黒仙道、天音寺、鈴幻衆の5つの派閥を代表してGMガールズの5人がITmedia +D Gamesに来襲した。しかし、この5人。ただのGMガールズではなかった……。

 彼女たちは人文字イベントやクイズ大会などを通して「誅仙」を盛り上げるのにひと役かっている、いわば各派閥の応援団的立場。それぞれニンテンドーDSなどで普段ゲームはそれなりに遊んでいるものの、PCオンラインゲームに関しては「誅仙」が初めての挑戦だったと語る。5人とも「意外と難しくなくて楽しい」と口をそろえるあたり、当初は普通のどこにでもいる応援団かな? と侮っていた。しかしである。

 佐々木さんは「誅仙」について、映像もキレイで音楽も幻想的で入り込めるとの感想。「イベントをやるといろんな人が集まって、いろんな人と話せるというのが変な感じだけど楽しいです。キャラクターも美女と美男ばかりで、かわいい衣装も着れるし」と語ると、吉田さんと泉さんもそれには同意。「PCは一家に1台になりつつあって、身近で遊べる」(吉田)。「チャットすらしたことがなかったので、不安もありましたが、みんな優しい人ばかりでちゃんと会話もできました」(泉)と、次々に積極的な意見が飛び出す。

 人文字イベントでは、西田さんと谷本さんが組んで参加したのだが、おりからの語尾に「オイサ」を付けるというブームにずいぶんと笑わせてもらったと振り返る。特に初心者と上級者が渾然一体となっている感じが感心したのだそうだ。

 さすがはGMガールズというべきか、話は今後どういったものが導入されるべきかに話が及び、佐々木さんは自分でデザインした衣装やかわいい小動物が収録されるたらと希望を、吉田さんは風光明媚な背景ばかりでなく、イルミネーション輝く繁華街の実装を望んでいた。それを受けて泉さんが、自分の顔を写真で取り込んでゲームに登場させたいという話になると5人は一気にヒートアップ。西田さんは自分の体形とかも反映して、お風呂などでダイエットする機能を実装と、だんだん趣旨が違う話へと脱線していく……。もちろん、季節の実装やケータイとの連動といった、実に理にかなった内容に及ぶあたり、侮れません。

 5人ともPCオンラインゲームに触れることで、さまざまな人々とのかかわりを持て、つながりを感じることができたと、新たな楽しみを得られたと充実したゲームライフを過ごしていると一様に語っていた。みんなで何かをやることの楽しさをさらに充実させ、いっしょに盛り上げていこうと呼びかけていた。ちなみに谷本さんは、最終的アニメ化やマンガ化をひそかに狙っているのだそうだ……。うーん、やはり侮れない。

冬至控えザボン湯=長崎・西海市〔地域〕

12月19日16時51分配信 時事通信

 12月21日の冬至を控え、長崎県西海市の「長崎バイオパーク」では、穏やかな表情でザボン湯に漬かる世界最大のネズミの仲間「カピバラ」が人気を集めている。
 日本で最も多い約30頭のカピバラを飼育する同パーク。今月6日に完成したばかりの露天風呂には、ゆずとともに長崎県の特産品であるザボンが浮かぶ。
 ザボンは1667年、中国の船によりジャワから長崎に伝来したとされる。ゆずよりも一回り大きい実が特徴。 

食中毒:竹田市、ずさん対応 市営温泉宿泊施設、県の調査時も営業 /大分

12月19日16時1分配信 毎日新聞

 県は18日、竹田市営の温泉宿泊施設「荻の里温泉」で今月12日に昼夕食を食べた利用客少なくとも50人が下痢やおう吐などのノロウイルス食中毒症状を発症したと発表した。いずれも軽症というが、市は、この日も発表せず、食中毒情報をキャッチした県が立ち入り調査に入った16日も、3団体22人に夕食を出していることが判明。県の発表後の被害者対応も不十分で、公的機関としての姿勢が問われそうだ。
 12日は約200人が利用。13日利用者約270人の中にも発症者がいるとの情報もあり、被害は3ケタに広がる可能性も。14日に発症者情報はなく、15日は通常休業日。16日の調査後、17日は自主休業。県は18~20日の3日間の営業停止命令を出した。
 県の発表直後、施設には誰もおらず発症者の問い合わせなどに対応できない状態。本紙記者の指摘で、同日夕から電話対応を始めた。
 施設は旧荻町営として99年12月オープン。05年の合併に伴って市営となり、06年3月から市100%出資の「荻町まちおこし有限会社」を指定管理者にしている。
 市荻総合支所の菅良二支所長は「対応は遅かったかもしれない。患者の方々に不安を与え、おわび申し上げる」。同館の菅八郎支配人は「県調査時は『おう吐・下痢した人がいる』としか聞いてなかった。16日は既に宿泊客がおり、夕食を出してしまった」と話している。【梅山崇】

ペレットストーブ:木くずのぬくもり かんなべ湯の森に設置 /兵庫

12月19日14時0分配信 毎日新聞

 豊岡市日高町栗栖野のかんなべ湯の森ゆとろぎに18日、木くずを固めた燃料を燃やすペレットストーブが設置された。
 高さ1・2メートル、幅60センチ、奥行き50センチ。1時間に1・7キロのペレットを燃やし、約60~100平方メートルの部屋を暖める性能がある。1台約60万円と高価ながら、燃料費は灯油の半分で済むという。
 灯油ストーブを撤去した後、玄関ロビーに据え付けられ、点火されると、ペレットは燃え上がり、温風が噴き出した。
 山の緑を地域の資源として有効に活用する市のバイオマスタウン構想に基づく取り組み。年内に竹野北前館、市城崎総合支所、但東シルク温泉やまびこ、出石温泉館乙女の湯にも設置する予定。【藤田宰司】
〔但馬版〕