[特集]PCも年末大掃除! 溜まったホコリを取り払い、HDDを整理整頓してみた

12月26日14時13分配信 BCN

 今年も年末の大掃除の季節がやってきた。リビングやお風呂場などの掃除はしても、PCを掃除する人は少ないのではないだろうか? 毎日のようにお世話になっているPCは、外はホコリで汚れているし、中はファイルが断片的に保存され、動きが重くなってしまっている。来年もPCに良い働きをしてもらえるよう、感謝の気持ちを込めて1年間掃除していない自分のPCを大掃除してみた。

●PCの天敵、溜まったホコリを撃退せよ!

 まず、掃除を始める前に必ずやらなければならないことがある。それはPCの電源を切ってコンセントを抜き、ケーブル類も全て外すこと。電源を切らずに始めると故障に繋がる恐れがあるので要注意だ。

 次に、掃除用具を用意する。デリケートなPCの掃除には、専用のクリーナー用品があると便利ということで、今回はサンワサプライのエアーを噴射してホコリを吹き飛ばすエアダスター、液晶クリーナー、光学式マウスクリーナーを一式そろえた。そのほか、ふいた際に繊維が残らない不織布、綿棒、はぼきブラシ、はたきも用意した。

 しばらく掃除をしていなかったPCは、いたるところにホコリが溜まっている。ホコリくらいどうってことないと思いがちだが、ホコリが溜まると内部の熱がうまく逃げずに発熱したり、ケーブル類の接触不良が起きたりするのでしっかりと取り払う。

 さっそく、毎日打ち続けたキーボードの掃除から始める。普段何気なく使っているキーボードをじっくり見てみると……キーとキーの間の溝にはホコリが溜まり、あまり使っていない「Page UP/Down」キー周辺には白い何かが付着している。信じがたい光景に、自分に対して嫌悪感さえ覚えた。早く汚れを取り去りたい一心で、はぼきブラシを使って表面のホコリを払い、乾いた不織布でふいた。それだけでもかなりキレイになったが、キーとキーの間の溝のホコリはしぶとく、取れにくい。そこで、サンワサプライのエアダスターを、キーの間めがけて吹きつけた。すると、思った以上の威力でホコリを吹き飛ばしてくれた。エアダスターがなくても、綿棒を使えば細かい部分のホコリが取れそうだ。

 ちなみに、表面の汚れがひどい時は、台所用洗剤を薄めたものを染み込ませた不織布でふく。その後、水ぶきして洗剤を落とし、さらにもう一度乾ぶきする。手垢などで黒ずんだ汚れも取れるはずだ。なお、布に水分を含ませた場合は、必ず固く絞ってからふくようする。

 続いて、静電気でホコリが付きやすいディスプレイの掃除。掃除前のディスプレイを指で触ってみると、指にホコリが付いた。今まで筆者はホコリで暗くなった画面を見ていたらしい。そのままふくとディスプレイが傷ついてしまうこともあるため、はたきで軽くホコリを払ってから、サンワサプライの液晶クリーナーに付属のクリーナー液をたらして優しくふいた。これで明るく美しい表示ができるはずだ。ディスプレイは繊細なので、専用のクリーナー液がない場合は、必ず不織布で優しく乾拭きするのみにしたほうがいい。

 今度は本体の掃除に取りかかる。ブラシで全体のホコリを払い、不織布で表面を乾拭きする。特に本体裏側の冷却ファンがある部分はホコリが溜まりやすい。ここにホコリが溜まると、PC内の熱をうまく逃がせなくなってしまう。一般的には、PCの中にホコリが入らないよう、掃除機を使ってホコリを吸い取る。その際、専用のノズルを掃除機の先端に付けると、キレイにホコリを取ることができる。コネクタ部分は、キーボードの掃除に使ったエアダスターで、ホコリを吹き飛ばした。

 さらに本格的な掃除をしたい場合は、本体のケースを開けて各種基板のホコリを取り払うこともできる。しかし、PC内部は繊細な部品が多く初心者には危険なので、自信がないならベテランの人が付いている時のみ行うようにしよう。

 最後はマウスだ。マウスの掃除方法は「光学式」と「ボール式」で異なる。まず、「光学式」と「ボール式」ともに、外側を乾いた不織布でふく。テーブルなどと接しているマウス底面が汚れがちだ。なかなか落ちない場合は、キーボードと同じく台所用洗剤を薄めたものを布に染み込ませてふいてみる。

 その後、「ボール式」はマウスの裏側のフタを外してボールを取り出し、ボールを水か台所用洗剤で洗い、乾かしてから元に戻す。内部のローラーの部分は綿棒を使って汚れをとる。

 筆者のマウスは光学式のため、サンワサプライの光学式マウスクリーナーを綿棒に含ませ、センサー部分など底面を掃除した。

 これで本体まわりの掃除は終了だ。1年程度ではそんなに汚れていないと思っていたが、甘かった。もっとこまめに掃除しておけばよかったと反省する。また、掃除中はかなりホコリが舞い上がるため、PCを広い場所に移動した方がいいと思った。

●「ディスク デフラグ」でファイルへのアクセスを効率的に

 ついでにHDDも整理する。PCは使い続けると、一つのファイルがバラバラに保存されるなど、どうしても動作が遅くなってくるもの。これは、Windowsが標準搭載しているHDDのメンテナンス機能「ディスク デフラグ」で改善できる場合があるということで、実際に試してみることにした。なお、今回使用したPCは、CPUがCore 2 Duo E8500で、4GBのメモリ、640GBのHDDを搭載するマシン。OSはWindows Vista Home Premiumだ。

 「ディスク デフラグ」は、HDD内で分離され、複数の場所に保存された一つのファイルを整理して一つにまとめる機能で、「最適化」とも言う。これを行うことにより、効率的にファイルへのアクセスやファイルの作成が行える。

 まず、「ディスク デフラグ」を効率的に行えるよう、いらないファイルはあらかじめ削除しておきたい。皆さん「ごみ箱」にごみが溜まってはいないだろうか? 「ごみ箱」に入っているファイルは、空にするまで完全には削除されない。「ごみ箱」を右クリックして「ごみ箱を空にする」を選択し、ファイルを完全に削除する。そのほか、もっとHDDの容量を増やしたいのなら、「ディスクのクリーンアップ」という、必要のないファイルを一括で削除できる機能もある。

 続いて「ディスク デフラグ」を行う準備として、「エラーチェック」をする必要がある。「ディスク デフラグ」はHDDにエラーがあると正常に行えない場合があるからだ。「エラーチェック」を行えば、HDDに問題がないかどうかをチェックして、可能なら修復してくれる。マイコンピューターから「ローカルディスク(C:)」を右クリックでプロパティを選択、「ツール」タブを選択して、「エラーチェック」の「チェックする」ボタンをクリックする。すると、「ファイル システム エラーを自動的に修復する」と「不良セクタをスキャンし、回復する」という項目が表示される。よく使うファイルのみをチェックする場合は「ファイル システム エラーを自動的に修復する」、未使用のファイルを含め、ディスク全体をチェックする場合は「不良セクタをスキャンし、回復する」にチェックを入れ、「開始」ボタンを押す。

 なお、「不良セクタをスキャンし、回復する」を選択した場合は、全体をチェックするので多少時間がかかる。最後は「ディスクの検査が完了しました」という表示が出て終了。筆者が使用したPCでは45分ほどかかった。

 ここでやっと「ディスク デフラグ」機能を実行してみる。「エラーチェック」と同じくマイコンピューターから「ローカルディスク(C:)」を右クリックでプロパティを選択、「ツール」タブを選択して、「最適化」の「最適化する」ボタンをクリックする。これで、「ディスク デフラグ」が開始される。こちらは終わるまでに2時間30分ほどかかってしまったが、終了後は多少PCの動きが軽くなったような気がする。

 これで全ての掃除が終了した。HDDのメンテナンスに約3時間30分、外側の掃除と合わせると、4時間30分ほど時間がかかった。まず外側の掃除をして、HDDのメンテナンスを行っている間にほかの用事を済ませるのが効率的かもしれない。

 今回掃除をしたことで、PCに対して今まで以上に愛着を持てるようになった。良きパートナーであるPCに末永く働いてもらえるよう、年に1回は掃除をするようにしたい。(BCN・武井美野里)

【OL白書vol.22】彼氏とお風呂、ジャグジーと露天どっちがいい?

12月26日12時15分配信 オリコン

 OLの知られざる本音を探るオリコンの『今ドキ“OL”白書』。年の瀬となった今回のテーマは<彼氏とお風呂に入るなら、ジャグジーと露天風呂どっちがいい?>。その結果、【露天風呂】(75.6%)が多数派となり、非日常的な空間での癒しを求めるOLの願望が垣間見えた。

 年内に片付けなくちゃいけないことが山積みだけど・・・もう疲れた。今年の疲れを温泉に入ってとりたぁーい! ダーリン連れてって~!

 今回、より多くのOLの支持を集めたのは【露天風呂】。その魅力は「開放感があって気持ち良さそう」(東京都/20代)や、「日常と違う気持ちになれる」(福岡県/30代)というもの。また、星空・夕日・雪見風呂など、大自然と触れ合うロマンチックな空間で「日頃の疲れを取りたい」(東京都/20代)と“癒し”を求める声もあがった。

 一方、【ジャグジー】派(24.4%)の意見をみると「泡で体を隠せそう」(東京都/20代)と“シャイ”な女性たちからの票を集めたほか、「高級感がある」(兵庫県/20代)や、「泡風呂が大好き」(群馬県/20代)など、“お風呂自体”を楽しみたいOLに人気だった。

 忘年会や大掃除、新年を迎える準備など、いつも以上に慌しい年末。今年は早めに用事を済ませ“彼氏とゆっくり温泉旅行”なんて贅沢を味わってみてはいかが?

(11月21日~11月26日、自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員の、20代、30代の未婚社会人女性、各250人、合計500人にインターネット調査したもの)

水平分業か垂直統合か――「T-Mobile G1」と「iPhone 3G」の分水嶺

12月25日9時18分配信 +D Mobile

 今年は三菱電機やノキアが国内の携帯事業から撤退したことから分かるように、“特殊”な日本のケータイマーケットについていけないメーカーが顕在化した年だった。一方で、Appleが世界共通規格の「iPhone 3G」を投入するという流れも出てきており、ケータイというデバイスが迎えた大きな転換期といえるだろう。

●来年には日本でも?――Androidケータイ「T-Mobile G1」

 最初に今年の注目端末として挙げたいのが、Androidを搭載したHTC製「T-Mobile G1」だ。AndroidはGoogleが主導する「OHA(Open Handset Alliance)」が開発を進めている、オープンなケータイ向けプラットフォームだ。

 T-Mobile G1は米国で10月に発売された製品。日本でもAndroidを搭載した第1号端末として話題を呼んでいる。Androidを搭載した端末は国内ではまだ発売されていないが、2009年夏には各キャリアから発売されるのでは――と噂されている。それらを占う上で、T-Mobile G1の完成度が注目されているのだ。

 実際にT-Mobile G1に触ってみると確かにまだバグが多く、機能として足りない部分もあるのだが、非常に期待が持てる仕上がりとなっている。筆者がAndroidに期待しているのは、iPhoneと比べるとプラットフォームがオープンであり、それによって、多くのメーカーが端末を開発できる点だ。つまり、さまざまな形状のハードウェアを搭載した機種が発売されるのでは、と期待が高まる。これは、すべてにおいてAppleがコントロールしているiPhoneとは違う魅力だといえよう。

●もう少し新鮮味が欲しかった――「iPhone 3G」「WILLCOM 03」

 次に挙げるのは、ソフトバンクモバイルから7月に発売され、熱狂的に受け入れられたAppleの「iPhone 3G」だ。iPhone自体はGSM圏で2007年に発売されていたが、2008年に3G(W-CDMA)版となって国内で販売された。

 個人的には、マルチメディアビューワとしては優れているとは思うものの、操作がタッチオペレーションのみでは日本のケータイとして“どうかな”と感じている。また、Webブラウザやアルバムなどの快適な操作性についても、すでに「iPod touch」が実現しており、デバイスとしての新鮮味はあまり感じなかった。

 とはいえ、携帯電話としてどこでも使えるインターネットアプライアンス(孫社長の言葉を借りれば「インターネットマシン」)としては非常によくできている。一部には“期待はずれの発売台数”という指摘もあるが、筆者個人の周りではかなり普及している。

 もう1つ、新鮮味という点で少し評価を下げてしまったのが、ウィルコムのシャープ製スマートフォン「WILLCOM 03(WS020SH)」だ。というのも、前機種の「Advanced/W-ZERO3[es](WS011SH)」の完成度が高かったためか、少し違う方向に進化してしまったようで、自分の好みから遠ざかってしまったという印象だ。ただし、Bluetoothやワンセグの搭載、小型化を実現したのは正当な進化として素直に評価したい。

●“Bluetoothモデム”として活躍してくれた――「H11T」

 2007年はイー・モバイルがデータ通信サービスに参入し、外でPCを使うときには「D01NX」が欠かせなくなった。2008年3月には音声サービスも始まり、東芝製の音声端末「H11T」を購入したのだが、通話にはほとんど使っていない。もっぱら、Bluetooth経由によるデータ通信用モデムとして利用している。ただ、Bluetooth 2.0 + EDRに対応していないため専用のデータ通信用端末に比べると通信速度が劣るが、ノートPCや各種デバイスとH11Tをワイヤレス接続し、外出先からインターネット接続できるのは大きな魅力だ。

●もっと増えてほしい「防水ケータイ」――「F-01A」をようやく購入

 ほかにもQWERTYキーボード好きとしては、音声端末にQWERTYキーボードを搭載した「インターネットマシン 922SH」も挙げたいところだが、それ以上に注目したのが防水ケータイだ。

 防水性能を備えた携帯電話はかなり前からあり、防水だけを問うなら今さらだが、実際に常用してみると非常に便利。今回購入したドコモの富士通製端末「F-01A」は、細かい部分の不満がないわけでもないが、総合的に気に入っている。

 防水機能は女性を中心にニーズが高いそうで、2008年には、NTTドコモから「F-01A」「F-02A」「F706i」「F705i」、auから「W65K」「G’zOne W62CA」「W62SA」「W61CA」、ソフトバンクから「TROPICAL 823P」「THE PREMIUM WATERPROOF 824SH」「822T」、ウィルコムから「WX330J」と合計12機種登場した。

 これらの多くは“女性がお風呂で利用する”といったシーンを想定しているせいか、デザイン重視のミドルレンジモデルが多く、防水のハイエンドモデルといえるのはG’zOne W62CAとF-01Aくらい。特にドコモのF-01Aは、ようやく登場した待望のハイスペックな防水モデルだ。

 そういうわけで、2008年に発売された注目のケータイを挙げさせてもらったが、2009年もどんな機種が発売されるか楽しみだ。

取材現場から:’08年を振り返って/3 相次ぐ銭湯の廃業 /三重

12月26日13時1分配信 毎日新聞

 ◇客離れ、後継者もなく “逆転”へ盛り返す若手経営者
 名張市の老舗銭湯、常盤湯が10月末に廃業した。市内最初のアーケード街、サンロード商店街にあり、明治20年ごろ開業。庶民の憩いの場として長年親しまれてきたが、客足が遠のき、3代目の吉野賀千さん(76)はのれんを下ろした。長年通った近くの地方公務員は「うちの風呂同然でした」と惜しんだ。市内の現役銭湯はこれで2軒となった。
 伊賀市でも廃業が相次ぎ、一昨年1軒、昨年は2軒が営業をやめた。ピーク時に20軒あった銭湯も今や5軒。旧上野中心市街地は城下町として発達したため、かつては長屋が多く、ほぼ町ごとに銭湯があった。しかし、アパートやマンションが取って代わり、風呂付き一戸建てが主流となった。
 浴場組合は客離れを食い止めようと、料金を据え置く努力を続けているが、ある経営者は「値上げしたところで、もうけには程遠い」と顔を曇らせる。
 利益が出なければ、後継者確保もままならない。大半の銭湯経営は高齢者に支えられており、廃業は経営者の病気と後継者不在が重なったケースが多い。長年、番台を守っている女性は「主人か私が倒れたら、閉めななりません」と話す。
 展望が開けない銭湯業界だが、曙光(しょこう)も見えてきた。伊賀市上野西日南町の一乃湯は4月、中森秀治さん(52)が3代目に就いた。20年続けたサラリーマンを辞め、父からのれんを引き継いだ。
 全国で年間300軒が廃業しているこの業界。「食っていけるのか」と不安だった。しかし、神社仏閣様式の本格木造建築や透かし欄間、陶器製コンセントなど、大正15年の開業当時の姿がそっくり残るすべてが財産、と気付いた。
 富士山のタイル絵を復活させ、駐車場に時代劇映画のポスターを描き、レトロ調をさらに打ち出した。一方、不慣れな若者に配慮し、脱衣場につい立てを設けるなど、今を見据えた改革も忘れない。
 さらに、外観や内装、小物類をカラー写真に収めたリーフレットを3000部作製。土産物店や宿泊施設に置いてもらったところ反響があり、観光客や若者が増えている。
 「生活の一部だった銭湯も今は非日常の世界。家族で楽しめる、一番金のかからないレジャーですよ」。中森さんはこう話し、来年からさらなるファン獲得に乗り出す計画だ。
    ◇
 「銭湯すたれば人情もすたる」
 北陸で銭湯巡りをしていたころ、脱衣場でよく見かけた田村隆一の詩の一節。同感だ。人情の機微だけでなく、傍若無人なよその子をしかり、長幼の序を教える。そんな場所があってよい。湯はもとより、人のぬくもりを求めて……。それが銭湯ではないだろうか。【渕脇直樹】
〔伊賀版〕

「地域の顔」フリーペーパー 松山のよさ見直し 大学生が編集

12月26日8時2分配信 産経新聞

 松山大学(松山市)の学生が中心となり、地域の発展とまちづくりに取り組むNPO法人「松山大学学生地域創造研究所(ミューズ)」がフリーペーパーを編集し、松山城ロープウエー駅や同市役所など市内の観光拠点や公共施設で無料配布している。坂の上の雲ミュージアムの指定管理者でもある四電ビジネスが発行元となっている。

 フリーペーパーは、3万部を発行する「まちづくり!まつやま新聞」の第4号。松山城周辺の銭湯の様子を漫画で描いた「松山城下銭湯めぐり」をメーンに、松山市駅周辺のライトアップ、ジブリ作品の背景画制作に携わった男鹿和雄さんのインタビューなどを学生が取材し、記事を執筆した。中でも、松山大生の卒業論文を基に中年男性の印象を論じた「モテオヤジの心理学」は高い人気を集めている。

 同NPO事務局長で松山大4年の成松亜矢子さん(22)は「新聞は主に観光客向けだが、地元の人も手に取って松山の良さを見直すきっかけにしてもらいたい」と話す。フリーペーパーは、来年も3回の発行を予定。同NPOメンバーらは「今後も学生が地域の顔として活躍したい」と口をそろえており、第5号発行に向けたネタ探しもすでに進められている。

さがわん3兄弟:佐川美術館、マスコットお披露目 子どもたちと記念撮影も /滋賀

12月24日17時1分配信 毎日新聞

 ◇楽しいXマスを 「良い名前付けてね」
 子どもたちに気軽に美術館に来てもらおうと、佐川美術館(守山市水保町)が制作したマスコットキャラクター「さがわん3兄弟」の着ぐるみが完成、23日に同館であった子ども向けのイベント「さがわんとクリスマス」でお披露目された。
 子犬がモチーフの3兄弟は、同美術館で作品を展示する芸術家らに絡め▽日本画家の平山郁夫氏にあこがれる、芸術家肌の兄▽彫刻家の佐藤忠良氏のブロンズ像のポーズをまねるのが得意な妹▽陶芸家、十五代樂吉左衞門氏のお茶わんが大好きな弟――で構成。各キャラの名前は、来春に公募する予定。
 お披露目式では、多くの家族連れらが見守る中、3兄弟がさっそうと登場。兄は兄弟の似顔絵、妹はブロンズ像のポーズ、弟はお点前とそれぞれ特技を披露、拍手を浴びた。兄は、子どもから「何歳ですか」と質問され、「3歳」と愛らしい仕草で答えていた。
 来場者はこのほか、3兄弟を題材にした砂絵作りやクリスマスコンサートなどを楽しんだ。また同日は、源氏物語千年紀in湖都大津の「おおつ光ルくん」やおごと温泉の「おごとん」など、県内のゆるキャラ6体も駆けつけ、イベントを盛り上げた。【南文枝】

夫と世界を旅し“題材”に…切り絵作家・金子静枝さん

12月24日17時0分配信 夕刊フジ

 夫で反戦運動家の金子徳好さんが亡くなった昨年11月26日からほぼ1年後。あとを追うように息を引き取った。長男で、「ガメラ」や「デスノート」シリーズで知られる映画監督の金子修介さん(53)は「迷信じみたことは信じないが、仲のよい夫婦でしたから、そんな(あとを追った)感じもします」と話す。

 武蔵野美術大学を卒業後、刺繍(ししゅう)のデザインや絵本の挿絵の仕事をしながら趣味で貼り絵を始めた。和紙を重ねた貼り絵から、やがて「影絵にインスパイアされたと思われる」(金子監督)切り絵に。黒い線の部分がすべてつながった1枚の紙から作ることにこだわったり、それにこだわらなくなったり、貼り絵と合わせたり、カラフルになったり…。金子監督は物心ついたころから母の作品が変化していく過程をつぶさに見てきた。

 兵庫県尼崎市で生まれ、幼いころは中国の天津、小学生時代は東京・原宿で過ごした。戦時中は調布の中島飛行場で戦闘機の部品作りに動員された。戦後は大杉栄の妹の家に下宿。同じ初台の大工の末っ子だった夫とは共産党の活動で出会った。1990年代には夫婦でピースボートに乗って世界を旅し、各地を題材にした切り絵もたくさん残っている。

 金子監督は「子供のころ、父と母が家でキスしているのを当たり前に見ていましたが、それを学校で話すとみんなにビックリされた」と、おしどり夫婦ぶりを明かす。

 家族で東京・三鷹に住んでいたころ、外より家で飲むことを好んだ父が「うちは三鷹温泉だ。美人を前に飲んで、ご飯を食べて、あとは寝ればいい」とはしゃぐかたわらで、母は恥ずかしがっていたという。

 読書家でもあった。トルストイなど西洋の名作について子供たちによく話していた。ただ、金子監督が描いたマンガや書いた物語に対しては「感想などは言わなかった。自分も絵を描いているから、逆に干渉はしなかった」という。金子監督の撮った映画についても論評することはなかったが、葬儀で会った大学の同級生から「君の映画、お母さんに推薦されて見に行ったよ」と声をかけられ、金子監督は母の意外な一面に触れた。

 「『怖いのは嫌よ』と言っていたけど、デスノートは見たのかな」

 病床のノートには「来年は人生80年個展を開きたい」と果たせなかった夢とともに、「プライドはオペラの話」と、来年1月に公開される息子の映画について記されていたという。

選挙:武雄市長選 候補者に聞く 市民病院のあり方や将来の地域医療は? /佐賀

12月24日15時1分配信 毎日新聞

 (届け出順)
 武雄市民病院を北九州市の医療法人「池友(ちゆう)会」に移譲することの是非を問う武雄市長選(28日投開票)に出馬した反対派の元旧武雄市長、古庄健介候補(70)と推進派の前市長、樋渡啓祐候補(39)=共に無所属=に市民病院のあり方や将来の地域医療を尋ねた。【聞き手・関谷俊介】
 ◇介護施設との連携図る--古庄健介候補(70)
 ――なぜ市民病院存続か?
 ◆財源の面からだけで経営形態を考えるべきでない。うまく運営されており、財政面からも民間移譲の理由は見つからない。
 ――市民病院の機能はどうあるべきか?
 ◆地元医師と連携が取れていた1、2次(※注)のこれまでの医療が一番いい。3次(※注)は周辺にあるから、武雄市にはいらない。
 ――累積赤字(07年度約6億4000万円)もある。どのような経営をするか?
 ◆累積赤字には(時間の経過と共に建物や設備の価値が減少する)減価償却分も含まれている。営業努力で黒字化を図る。
 ――旧武雄市長在任時には05年度からの黒字化を目指したが、達成されていない。
 ◆これまで(交付税以外の)一般財源からの繰り入れはなく、許容範囲だ。07年度上半期には4600万円の黒字を達成している。
 ――どういう状況なら、経営形態を変更すべきと考えるか?
 ◆市民の理解が得られないほど赤字の補てんがあれば次の段階を考えなければいけない。
 ――池友会が撤退し現在いる医師を引き揚げた場合、市民病院の医療をどうするか?
 ◆当面は、地元の医師に頼り、輪番制を敷いて対応してもらう。
 ――地方で医師が不足する中、どうやって確保するか?
 ◆旧武雄市長在任時に佐賀大関係者と話をしたが、大学からの医師派遣は十分可能だ。
 ――市議会は民間移譲を承認している。
 ◆(白紙撤回に向けて)理解を得る努力をしなければいけない。
 ――市にはどのような地域医療が必要か?
 ◆人口が減少し高齢化が進むので、高齢者の医療と介護が課題となる。市民病院と介護施設を連携させたい。
 ◇医療中心の町づくりを--樋渡啓祐候補(39)
 ――なぜ、民間移譲が必要か?
 ◆市民病院の赤字が市財政を圧迫し、(04年度にスタートした、研修医が自由に研修先を選ぶことができる)臨床研修制度で医師派遣を大学に頼ることも限界に来ている。
 ――なぜ池友会への移譲が最善なのか?
 ◆池友会は医師充足率200%で、医師の確保が期待できる。救急救命が得意で、患者の評判も良い。
 ――新病院で目指す医療は?
 ◆1~3次(※注)のバランスの取れた医療をする。終末医療にも対応する。
 ――民間移譲のデメリットは?
 ◆(民間は)大学が得意とする特殊疾患に対応できないが、他にはないと思う。
 ――医療専門家を入れた審議会設置を見送るなど経営形態決定の手続きに批判がある。
 ◆あくまでも市と市議会が経営形態を考える。医療内容はその後で、市や医師会、池友会などが考える。
 ――昨年12月議会で複数の医療機関との接触が明らかとなり、市民病院の医師が辞職願を出した。
 ◆全国的な地方の医師不足の流れの中で、いつか来る道だった。
 ――関係が崩れた医師会や大学と池友会との連携は?
 ◆患者のことを第一に考えれば、地元医師と連携でき、大学とも補完し合える。
 ――民間移譲後もこれまでの市民病院の公益性は保てるか?
 ◆市の改革ビジョン(5月策定)や、私のマニフェストに拘束され、新病院の経営状況を市議会に報告する。
 ――どんな町づくりを目指す?
 ◆医療中心の町づくり。病院食で無農薬野菜を使ったり、検査に来た人に温泉に浸かってもらい、医療と農業、観光をつなげたい。
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 ※注 救急医療は症状により3段階に分かれる。▽1次は風邪など軽症の患者に対応する医療▽2次は比較的専門性の高い手術などが必要な入院に対応する医療▽3次は緊急入院が必要な心筋こうそく、交通事故などに対応する専門性の高い医療。

三重県と町補助で自前温泉 紀北のホテルで提供開始

12月24日11時58分配信 中日新聞

 熊野灘に臨む紀北町紀伊長島区の「ホテル季の座」が24日から、県と町の補助金6000万円を活用して掘った温泉の提供を始める。
 温泉は敷地内で掘削。塩分を含み、神経痛などに効くという。ゆう出量は1日58トン。大浴場や足湯などで利用できる。従来は区内の別の温泉の湯を運んでいた。
 「来年2月に隣の大紀町まで延伸する紀勢自動車の利用者や熊野古道の散策客を呼び込みたい」と日帰り客も取り込みつつ、年間平均3万人の利用から2割の上積みを目指す。
 日帰り入浴料は大人1050円、子ども400円、未就学児無料。今月24-30日のみ大人500円、子ども300円。来年1月25日には地元特産品の販売や振る舞いなどの「きほく温泉まつり」を開く。問い合わせは同ホテル=電05974(6)2111=へ。 
 (相馬敬)

安全や防犯でも“救援” 下呂で中日の岩瀬投手が一日署長

12月24日11時57分配信 中日新聞

 プロ野球・中日ドラゴンズのリリーフエース岩瀬仁紀投手(34)が23日、下呂署の一日署長をし交通安全や防犯を呼び掛けた。下呂市森の同署下呂温泉交番で警察官の制服に着替えた岩瀬投手に、窪田誠署長が委嘱状を渡した。岩瀬投手は集まった約100人にサインや握手で応え、少年野球・小坂クラブの熊崎一真君(小5)は「近くで岩瀬さんを見られてうれしい」とにっこり。
 下呂駅前では年末年始地域安全運動のチラシを配布。約300人が列をつくり、カメラや携帯電話で盛んに撮影していた。「一日署長は記憶にない」という岩瀬投手は「警察官の制服を着て身が引き締まる。こうした機会を通じ、少しでも防犯意識が高まれば」と話していた。
 (福本雅則)